9'sRAINBOW〜僕らのキセキ〜《雪男》

◯殺人未遂事件…?! ページ27

iwside
こういう時の嫌な予感って、大体当たるんだよな…


佐久間の家について、インターホンを鳴らす。



この部屋が角部屋だとはいえ、ここのマンション結構人が住んでるからあんまり大きな声は出したくないんだけど…





とりあえず、結構大きめにドアを叩いてみる。



―ドンドンッ！―

iw「おーい。佐久間ー？」


中からの返事はない。


マネージャーから鍵を受け取った。

…けど、肝心の鍵は鍵穴に刺さらなかった。



iw「え、どういうこと？」



―ガチャ…―


マネ『佐久間さん、鍵開けっ放しです！』


…何かありそうな条件が揃ってる…


連絡がつかず、家に来てみたら中からの応答はなし。


おまけに鍵が開いてるとなると…？


iw「何か事件に巻き込まれたのかもしれない…」

マネ『急ぎましょう』




脱ぎ捨てるように靴を玄関に放り出し、廊下を抜けて俺は寝室、マネージャーはリビングの方へと急いだ。





もしかしたら、具合悪くて寝てるだけかもしれないし…そう思って一応ノックをしてみる。

―コンコン―


iw「佐久間、いるー？」

でも、そこはもぬけの殻でスマホとスリッパだけが残っていた。




すると、寝室を出ようとした時、

マネ『さ、佐久間さん!!』

というマネージャーの焦ったような叫び声が聞こえてきた。



間違いなく何かあったんだろう。

マネージャーはリビングを抜けたキッチンの方で立ちすくんでいた。



iw「どうした?!」

マネ『佐久間さんが…！』





そう言って震えた人差し指を下に指す。





マネージャーが指を指した方向に目を向けると、額や手首などあちこちから出血して倒れている佐久間の姿があった。

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