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fkside
途切れ途切れ、言葉を紡ぎながら話してくれた佐久間。



でも………



…嘘だろ?

脳腫瘍だなんて…


メンバーは驚きを隠せない様子ではあるものの、誰一人として涙を流している人はいなかった。

恐らく、衝撃のあまり何のリアクションも取れないのだろう。


実際、俺もその状態。







sk「俺…どうすればいいの……?」






弱々しく、ラウの手を握りしめていた。


今、どうするのが一番いいのか…


もちろん手術のことも聞いたけど、恐らくそう簡単にはいかないだろう。


そんな手術をしろと、俺たちから説得できるわけもなかった。





すると、握っていたラウの手を離し、頭を押さえた。


ra「佐久間くん、大丈夫…?」

mm「痛むの…?」

sk「……大丈夫…」



大丈夫、とは言いつつも、先程より顔色は悪くなっているように感じる。



無理しないで痛いなら痛いって言えばいいのに……


きっとただでさえ心配される状況にあるのに、これ以上の心配をかけたくないという佐久間の気持ちだろう。


でも、明らかに調子が悪そう…


頭を押さえていた手を今度は口元に持っていった。


sk「ごめ……吐く…」



翔太がベッドサイドにある容器を渡す。

照が背中を擦るが、中々吐けない。



sk「……うっ……はぁっ…」

ab「佐久間、我慢しないで…?」



阿部ちゃんの言うとおり、吐けない、と言うより吐くのを我慢してるように見える。





……そりゃそうだよな…



メンバー全員に囲まれていたら吐くにも吐けないだろう…




fk「ちょっと一回外に出よっか」




阿部ちゃんと俺だけ病室に残り、他のメンバーに一旦退出してもらう。


みんなも何となくわかってくれたみたいで、そっと動いてくれた。


fk「佐久間、大丈夫だよ」


刺激を与えたほうが吐きやすいと思って、背中を『ポンポン』と軽く叩いてみる。



sk「……やっ…うぇ………はぁっ……」

ab「苦しいな…全部出しちゃお?」

sk「…うぇ…げほっ…はぁっ……も…へーき…」

fk「大丈夫か?」

sk「………うん…」

ab「佐久間、先生呼ぶ?」



『もう平気』とは言ったものの、今もなお頭を押さえている佐久間を見て、阿部ちゃんがナースコールを押しかけたけど、少し首を横に振ったのを見てナースコールから手を離した。

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manachan1410707(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしています。パスワードを教えていただくことは、出来ますか?よろしくお願いします。 (2020年12月6日 23時) (レス) id: ef0cd888d3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この作品が大好きで、更新毎回楽しみにしてます。申し訳ないのですが、パスワードを教えていただくことは可能でしょうか?教えていただけると嬉しいです。お願いします。 (2020年12月5日 22時) (レス) id: e1dc0757dd (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 初めまして!いつも更新楽しみにしています。パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか?よろしくお願いします。 (2020年12月5日 22時) (レス) id: 95fcfdf22f (このIDを非表示/違反報告)
arashisho125(プロフ) - いつも楽しみにいています。Part1を読んでいて、パスワードを教えてもらう事出来ますかよろしくお願いいたします (2020年12月5日 18時) (レス) id: 2f3ac523c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉邇児 | 作成日時:2020年4月8日 18時

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