9'sRAINBOW〜僕らのキセキ〜《雪男》

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wnside
何となくだけど、佐久間が言いたいことがわかった。

でもあえてそれを言わずに佐久間の次の言葉を待つ。



sk「こんなこと言っちゃダメなんだと思うけどさ…」


wn「うん」


sk「もし…もしだよ？手術をして…死んじゃったりしたら…どうする？」


wn「えっ…？」


最初は自分から”死”の話題を持ってきた佐久間に少し腹を立ててしまった自分がいた。




でも…違う…

そうじゃない。




そして、その気持ちはすぐに抑えられた。



佐久間は脳腫瘍という大きな病気を目の前にして、ちゃんと自分から死と向き合おうとしているんだ…




sk「黙んないでよぉ…笑」


wn「あっ…ごめん…」


sk「ううん…俺もごめん…変なこと聞いて…」


wn「変なことじゃないよ」





でも…まあ難しい質問だよね…

まず”大切な人”の死なんて考えたくないよ…





sk「まあ俺結構しぶといし、そんな簡単には死なないもんね〜」


そう言いながらさっきもらった薬を一つずつ口にいれる。




”あ〜、まず。”




とか言いながらも数多くある薬をちゃんと飲んでいる。



wn「偉いじゃん。ちゃんと全部飲めたじゃん」


sk「はは、俺も小学生じゃねぇし」



それに…と続けた。



sk「この薬がなかったら俺、ヤバイしね」







一週間の猶予をもらったとはいえ、今、この瞬間にも病は確実に進行しているんだ。




明日の為に早めに布団に入った。









次に目覚めたのは次の日の朝。



…だったら良かったんだけど…

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