ヒプマイ短編集5

泣くな【山田一郎,碧棺左馬刻,入間銃兎】 ページ29

＊杏奈様リクエストありがとうございます！！
二人ずつ書かせていただきます
またお待ちしております。


夢主さんは妹




山田一郎



『…お兄ちゃん。』



｢っどうした？｣



俺を呼ぶその声は震えていて



『彼氏と、別れ、た。』



『…っうわぁぁぁ。』



｢…そうか。｣



ｷﾞｭｯ



Aが落ち着くまで俺は抱きしめてあげることしか出来ない



＿＿＿＿｢…落ち着いたか？｣



『っうん。ﾋｯｸ…』



話によると彼氏の浮気で別れたということだった



｢大丈夫だ。そんな男振って正解だ。もっと良い奴いるぜ？｣ﾆｶｯ



｢だから、泣くなよ。｣



『うん、ﾋｯｸ…ﾋｯｸ…』



うん。口ではそう言っていても彼氏と別れたっていうのは辛いんだろうな



＿＿＿｢っ許せねぇ。俺の可愛い妹を泣かせやがって｣



『…ｽｰ』



Aは泣き疲れからか寝ている



｢大丈夫だ。兄ちゃんが守ってやるからな｣



俺の肩にもたれかかっているAの頭を撫でる



さぁ、あいつをどうしてやろうか。









碧棺左馬刻




『…お兄ちゃん。』



｢んだよ、今、仕事中…どうした｣



仕事中に話しかけられ顔を上げてみると



『…っお兄ちゃ、ん。』



泣いているAがいた



｢っおい。泣くんじゃねぇよ。｣



ｷﾞｭｯ



『うわぁぁぁ。』



｢…あいつか｣



事情を聞くと彼氏に浮気されたらしい



｢…許さねぇ。二度と表歩けねぇようにしてやる｣ﾎﾞｿｯ



｢大丈夫だ。泣くんじゃねぇよ。｣ﾆｺｯ



泣き疲れて寝てしまったAをベットまで運び



｢…出かけてくるわ｣ﾎﾞｿｯ



ﾊﾞﾀﾝ…



さぁ、どうやって地獄に落としてやろうか。







入間銃兎




『お兄ちゃん。』



｢…どうしました。｣



こいつが俺の隣に黙って座る時は大抵落ち込んでる時だ



『…別れました』



｢…そうですか。｣



淡々というように努力してるつもりだろうが、辛いですと顔に書いてある



｢泣きたい時には泣け。｣



『…うわぁぁぁ。』



ｷﾞｭｯ



泣き止むまで抱きしめてやるから。



｢…浮気ですか。｣



聞いたところによると彼氏の浮気が原因らしい



｢許せませんねぇ。私の可愛い妹を傷つけるとは｣



『お兄ちゃん。』



｢早くその酷い顔を何とかしなさい。お前は世界一可愛いんだから、笑顔の方が似合ってますよ。｣ﾆｺｯ



＿＿＿『…ｽｰ…』



｢…さて、いってきます｣ﾆｺ

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