依頼 ページ6
｢…さん｣
誰かが私を呼んでいる
｢Aさん？｣
『…ん』
｢夕食出来たって兄ちゃんが言ってたので、下行きましょう｣
『ありがとうございます』ﾆｺﾘ
｢っは、はい！｣
彼女の笑顔がどこか一線を引いている気がするのは気の所為だろうか
--- 一階 ---
一｢体調良くなりました？｣
『おかげさまで！』
三｢大丈夫ですか？二郎は馬鹿なのでご迷惑をおかけしたりしていませんか？｣
｢どういう意味だてめぇ！｣
三｢本当のことだろ！｣
一｢おい！お前ら！お客様がいる前で喧嘩すんじゃねぇよ！｣
『ふふっ笑』
その場がｼﾝ…としずまる
『あ、ごめんなさい。ふふっ笑こんなに賑やかなの初めてで』ﾆｺﾘ
さっきの笑顔とは違う心の底からの笑いに感じられた
一｢いっつもこんなんですよ｣
少し呆れたように兄ちゃんが言う
｢｢だってこいつが！！｣｣
一｢また喧嘩すんなよ？いいから晩飯食おうぜ！｣
｢｢｢『いただきます。』｣｣｣
山田家の夕食はとても楽しく暖かかった
この家庭には懐かしさというものがあるなと思った
｢｢｢『ご馳走様でした！』｣｣｣
食べ終わると二郎くんと三郎さんが
三｢いち兄、明日テストがあるので勉強してきます！｣
一｢おう！｣
｢俺はラップ練習してくる！｣
と言って二階に駆け上がって行った
『…じゃあ、私はこれで』
そう言って椅子から腰をあげるAさん
一｢え？何言ってんすか！泊まってってくださいよ！｣
『え？』
一｢もう暗いのに女性を一人外に出すなんて出来るわけないじゃないすか｣ﾆｶｯ
『…じゃあお言葉に甘えて』
私は椅子に座り直した
一｢というか、もしかしたらなんですけど｣
何か困ってます？
と問われる
『…困っていると言えばそうですね』
私は最愛の人が急にいなくなったこと。その後に天上の歌声病(セイレーン病)と言う奇病にかかったこと。全てを話した
一｢だからか…｣
少し前二郎が走り出したのはその歌声が聞こえたからだろう
ﾎﾞｿｯと一郎さんが言った声は私には聞こえなかった
一｢それ、うちに依頼しませんか？｣
『え？依頼って…』
一｢うちは萬屋ヤマダっていう何でも屋を経営していてそういうのが専門なんです｣
『でも、私お金持ってないですし。』
そう言うと少し考えた後一郎さんは口を開いた
一｢…じゃあこうしましょう｣
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燐(プロフ) - シャルさん» ご指摘ありがとうございます！！訂正させていただきました。こちらこそ読んでいただいて嬉しい限りです！！ありがとうございます。 (2019年3月29日 0時) (
レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 細かいかもしれないんですけど、あくまでが悪魔になっていました。間違ってたらごめんなさい！ 今回も面白かったです！更新ありがとうございます！ (2019年3月28日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - シャルさん» 暖かいコメントありがとうございます！！私の書きたいことが伝わっていたようで安心しました(泣)コメントを励みに頑張りたいと思います！ありがとうございます。 (2019年3月28日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - とても感動しました！二郎の思いが複雑で私も胸が締め付けられました！ 大好きです！更新楽しみにしています!頑張ってください (2019年3月27日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燐 | 作成日時：2019年3月15日 21時
