第弐拾壱日目 昼 【不死川玄弥】 ページ39
｢あや、ちゃん。りくえすと ありがとう。｣
｢またしてくれると嬉しい｣
＿＿＿＿
不死川玄弥
｢ごめんくださーい｣
『へいへーいって、あれ！玄弥じゃん！』
｢あ、Aさん。いらっしゃったみたいで良かったです｣
顔を赤らめてふにゃりと笑う玄弥
『かっわいいな。』
｢え？｣
『いやぁなんでも！』
『上がって行きなよ！』
｢え！？は、はい。じゃあお邪魔します｣
『…んでどうしたの？』
｢えっと。｣
言おうか言わないか迷ってる様子でキョロキョロしている玄弥
私はかすてらをもごもごしながらそれを見つめている
意を決したように私の目を見つめると口を開いた
｢っこの間は兄ちゃ…風柱様に邪魔されたので改めてお邪魔しました。｣
『へ？あぁ、実弥さんもいたもんね』
｢はい。｣
あの時のことを思い返してみると、玄弥にも可愛いなんて言ってられないななんて思った。
｢Aさんは俺の事、どう思ってますか？｣
『どうって…』
さりげなく近づいてくる。と思うと優しく抱きしめられた
｢…っ俺の事意識してたら簡単に御屋敷に上げたりしませんよね。｣
『え、それは』
出来るだけ意識しないようにと振舞っていたのにそう言われると意識しまうじゃないか。
｢俺の事好きですか？｣
『…好きだけど』
｢でも、それって友達としてとか、そういう意味ですよね？｣
『…』
言葉につまる。確かに好きだけど恋愛的な意味ではないのだ
まだ、の話だが
｢俺、Aさんのことが好きです。｣
｢ずっと一緒にいたいと思ってます｣
｢昼も、夜も。｣
抱きしめる力を少しだけ強くすれば熱を帯びた瞳で見つめられる
『あ、あの、昼も夜もとは…』
｢そのままの意味です｣
｢…えっと、目を瞑ってくれませんか？｣
『は、はい！』
玄弥の熱にあてられて、ついそう返事してしまった
『…ん』
｢…好きです｣
そして短く口付けをすると｢また来ます。｣
そう言って屋敷から去っていった。
『心臓はち切れるかと思った』
玄弥ってあんなに積極的だったんだ。
終わり
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レス) id: 20e3d4e7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燐 | 作成日時：2019年12月7日 21時
