一月で惚れさせてください 弐 【鬼滅の刃】

第拾捌日目 昼 【不死川実弥】 ページ17

不死川実弥




『おいゴルァ、おはぎ柱ゴルァ』



｢てめェ本当に女かよォ｣



『女の子に味噌と米持たせるってどういうつもりだよ』(無視)



｢だから村田付けただろォがよォ｣



『罰として甘味奢れください！』



｢元はと言えばてめェの書類のため具合から始まったこったろうがァ！｣



『それはごめんなさい』



｢素直かよ｣



『でも味噌は重い！！！米も！！！』



｢ったく。おつかいっつてもそれしか買うもん無かったからなァ｣



｢…オラ、もっかい町出るぞ｣



『え、ちょっ、引っ張るな！！』



＿＿＿＿＿



『うまっ。』



不死川さんに買ってもらった(強制)たい焼きを食べながら町を歩く



｢いらっしゃい！実弥さん。おや、そちらの可愛らしい女の子は恋仲で？｣



｢まだ(・・)恋仲じゃねェがこれからなる予定だァ｣



『あ、違いますからね。』



『うわー。すごい綺麗』



足元を見ると所狭しと簪が並べてある



不死川さんのこと名前で呼んでたってことは結構来るのかな？



｢おう。んで、例のもん出来たって聞いたから受け取りに来たんだけどよォ。あるか？｣



｢へい！出来上がってますぜ。｣



｢…お前はあっちの甘味処でも行ってろ｣



そう言われて追いやられる



『私だって簪くらい見たいわ』



文句を言いながらも甘い香りに寄せられて甘味処に入っていく私の足



こりゃーまた太るな



『そう言えば、頼んでたものって誰かに簪あげるつもりだったのかな』



なんだか胸がモヤモヤする気がした



『んーまぁ、そりゃーモテるしな一部の女性から』



怖いけど優しいしね。禰豆子ちゃん刺した時は怒り狂ったけど



貴方に貰う簪をつける人は



『どんな人なのかな』



しばらくすると不死川さんが呼びに来た



｢おい、いつまで食ってんだ帰んぞォ｣


『え、もうでふか！？ひょっひょまっへふあはい！！』



かすてらをめいいっぱい詰め込み帰路につく



｢おい、｣



『はい？』



｢…目、つむれ｣



『え、変なことしますよね嫌です』



｢しねぇわ阿呆か｣



『しょうがないな』



髪の毛に優しく手が添えられ何かが付けられる



｢よし、もういいぞォ｣



『ん？』



｢…ﾌｯ 似合ってんじゃねェか｣



髪の毛には私の瞳と同じ色の簪があった



『え、これ』



｢大事にしろよォ｣



『勿論！』



不覚にもｷｭﾝとしてしまった



…Aは簪を送った意味なんて分かってねぇだろうなァ

第拾捌日目 夕方 【宇髄天元】微＊→←第拾捌日目 朝 【村田】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す