Ⅰ.翔ける閃光 (ページ1)

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第一話『翔ける閃光』ページ1

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FF優勝直後、各地の中学校を宇宙人だと名乗る者達に襲撃され惨敗した円堂達は新たな監督吉良瞳子と共に宇宙人を倒す為全国各地を回る旅が始まった。

奈良で豪炎寺が離脱し、東京では塔子、北海道にて吹雪士郎を新たに仲間に加えた円堂達新生雷門イレブンは次なる目的地へ向かう為にキャラバンで移動していた。

「監督、次はどこに行くんですか？」

「新潟よ」

「にーがた？」

「お米が美味しいところッスね！」

「スキーとかも有名だね」

「新潟は魔境だと聞いている」

「魔境！？」

壁山と吹雪が言ったことは皆なんとなく知っていたが、鬼道の魔境発言には驚いた。
なんでも新潟の気候は他の県とは比べ物にならない程異常な気候をしているだとか。
鬼道の説明に「へー」と口を揃える中、円堂が瞳子に話しかけた。

「監督、どうして新潟に？」

「そこにあなた達に引けを取らない程の選手が居るわ」

「その言い草だと、その人物を知ってるみたいですね」

「ええ」

それ以上は言わなかった瞳子に少し不安はあったものの、瞳子の知り合いならば大丈夫だろうと思いどんなポジションなのかを聞いてみた。

「ポジションはフォワードとミッドフィールダーだけど実際はフォワード寄りのミッドフィールダー…名は光輝(みつき) 未来。」

「そいつって有名なのか？」

「いえ、余り知られてないわ。というより、知られる機会が失われた言った方がいいわね」

「機会が失われた…？」

「それよりも、今のうちにしっかり休んでおきなさい。油断は禁物よ」

「「はい！」」

瞳子の指示に全員が返事をする中、円堂はまだ見ぬ新たな選手に胸を馳せた。

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