見える者同士【夏目友人帳】

○第九話 ページ12

鹿目side


次の日の放課後


『ふわぁ…眠い』


帰り道、欠伸をしながら帰っていると夏目君が見えた。


『夏目君？』


夏目「あ、鹿目…」


雅火「お、斑」


ニャン「雅火。最近はよく会うな」


『何処に行くの？』


夏目「あー…同級生の家。ちょっと話をしてくる」


『私も付いて行っていい？』


夏目「え」


「………うう…夏目様…」


『ふぁっ』


夏目「わっどうした中級!!」


あ、この妖が夏目君の言った中級か。

顔が少し焦げている。


中級1「く、くらってしまいました」


中級2「まともに…」


夏目「退治人がまた来たのか!?」


退治人…？祓い屋の事かな……？


『手当しましょうか？』


中級1「いやだいじょ……ってえ？」


『？』


中級1「うわーー！人の子！」


中級2「人の子……人の子……」


中級1「いや、我々はしばらく土の力を吸って休めば平気なので」


『よかったー…』


雅火「何故そこまで心配するんだ？」


『妖だって生きてるんだよ。だから』


雅火「…そうか」


夏目「……」


ニャン「む!?何か来るぞ」


しゃりんしゃりんと鈴の音がする。

そしていきなり目の前に牛のような大きい妖が現れた。

「『!?』」

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