福沢社長の妹さん 【文豪ストレイドッグス】

▽福沢妹014 ページ18

○


あの後色々とあり、兄上と一緒に家に帰りました


＊


夕食を終え、私達は縁側に座り、湯のみにお茶を淹れ空を眺めている



『あ、そうだ兄上今日、鷗外さんと会いましたよ』ﾆｺｯ



福沢「何？森先生と？」



『はい。エリスちゃんと一緒に和菓子屋で会いました』ﾆｺﾆｺ



福沢「………そうか」


兄上は私から顔を逸らした


どうしたのでしょう？




●


Aは今日、和菓子屋で森先生と会ったと云った……森先生と云えば───…


回想


この時の私と森先生は35歳、Aは27歳だった時だ


Aは森先生の異能と遊んでいる


森「ねえ福沢殿」


福沢「どうされたのだ森先生」



森先生は私に話し掛けてきた



森「実はね私、Aちゃんに惚れたのだよ」



・・・・は？


福沢「今、何と？」


森「だから、福沢殿の妹、Aちゃんに惚れたのだよ」


今、私の躯に雷が落ちたような感じがした



福沢「な、なっ」



森「だから妹ちゃん私に頂戴」


ハァト？が付きそうな言葉だった



福沢「…私はAが幸せなら善い。森先生の恋愛感情は知らん」



森「妹が幸せなら…か。なら絶対Aちゃんを惚れさせてみせる」



回想終了


と、森先生に宣戦布告？をされたのだ


出来れば森先生とは付き合ってほしくはない。何故なら森殿と義兄弟になるからだ


『兄上？』



私はAの言葉でハッとした



福沢「あ、どうした？」




『いえ、先程から何を云っても反応が無かったので………何か考えた事ですか？』




福沢「まぁそんな処だ」



『そうですか。私はお風呂に入って寝ますね』



福沢「判った。お休み」



『お休みなさい兄上』

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