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憂太は少しクルッと体を男子高生に向けると、男子高生達はビクッと震え上がった。




「僕の彼女に何か_?」


「ヒッ……す、すみませんでしたァ!」





男子高生達は目にもとまらぬ速さでその場から去っていった。
あんな深淵の目で見られたら逃げたくもなるよね…少しだけ同情した。




「Aちゃん、大丈夫だった? なにかされてない?」


『…そういうところだぞ乙骨憂太』


「また!?」




「そういうところって、どういうところ!?」慌てふためいている憂太。
さっきとのギャップが凄いな。




『それにしても私なんかが彼女役でごめんね? 憂太は前にああ言ってくれたけど…その、』


「僕はいつかそうなりたいな、と思ってるよ」


『え…』


「あ、そろそろ目的地だ。帳を頼んでもいいかな?」


『う、うん。わかった』





さっきのは聞き間違いだ、うん。きっとそうに違いない。
と、心を落ち着かせてから目的地の場所で印を組む。
結界術は術師の家系であるため、幼い頃から教わっている。





闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え





現場周辺に帳を降ろし、夜を錯覚させる。
恋愛云々よりも、今は任務優先。
今回は憂太がいるからとても心強い。
制服の上に着ていたパーカーの袖部に隠していた折り畳みのトンファーを取り出して構える。



「…来る」



その言葉と同時に呪力の気配が濃くなった。
そして、ドドドドドッという音ともに呪霊が現れた。



【死ネ死ネ死ネ死ネリ"ア"充み"ん"な"死ネェェェ!!】



『……うわぁ…相当だね。さすがに引く』


「うん…否定できない」




これは非リアの方々からの嫉妬の感情が纏まって出来たものだな。
多分一級相当。嫉妬の感情は来るところまで来たか。




『…この、非リア達の想いを解放してあげよう』


「そうだね…」




まさか人生で呪霊に同情する日が来るとは思わなかった。




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設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太
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かぐや(プロフ) - 5話の五条先生のセリフ、サイドエフェクトで大爆笑させて頂きました笑 更新頑張ってください! (2022年3月3日 21時) (レス) @page9 id: 499859aca7 (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - 非リア呪霊は草ww (2022年2月26日 17時) (レス) @page9 id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)
iikokoro2020(プロフ) - 五条先生それ中の人のネタww (2022年2月17日 7時) (レス) @page6 id: 66ccb966e3 (このIDを非表示/違反報告)
NENE - え、ちょ!これ最高すぎんか???滅茶苦茶面白いです!続き楽しみに待ってます!いいところで…! (2022年2月13日 17時) (レス) id: 7621d5ed60 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - 下の方とお名前同じですね!🥰勝手に親近感湧いてますすみません💦上げてくださる作品全部神作品で大好きです👏✨これからも陰ながら応援しております📣💕 (2022年2月13日 15時) (レス) id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2022年2月11日 20時

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