椎名さんは何時も気怠げ【文スト×コナン】

気怠げに30話 ページ30

●中原side

時間は遡り午前10:00


俺は今、カレンダーと睨み合いだ


何でってそりゃぁ………





今日は俺の誕生日だからな


どうせ皆、昭和の日って事で忘れてンだろうな………


そう云えば今日は非番か……


今日位はAと居たいな…って何考えてんだ


次は薄型携帯(スマートフォン)と睨み合いだ


俺は覚悟を決め薄型携帯を手に取った



素敵帽子くんおいA、今日空いてるか?


ピロリン


すると数秒後に来た


何時も気怠げな椎名ですうん。今日は非番だから空いてるよ



素敵帽子くんそうか。なら11時にパシフィコ横浜集合な



何時も気怠げな椎名ですん



よし。準備すっか



＊



俺は10:57位に着いた


ん？あの、ベンチに座ってンのAか？


俺は近づいた



お、気づいたか



『!!中也……』



中原「よォ。三日振りだな」



Aは何時もとは着ている服が違った


縦に青い線が入ったカッターシャツを肘まで捲り、襟の処には白いリボンを。そして膝まであるロングスカートと黒のヒール靴、肩からは鞄を下げている

今日は日差しが強い為かカンカン帽を被っている



可愛いな…と思った



『うん……で？呼び出した理由は？』



中原「久しぶりに会ったンだ。何処か行こうぜ」



『何処かって…行き先決めてないの？』



中原「文句あンのか？」



『否、別に』


Aは立った


中原「ほら、行くぞ」


『はいはい…』



+＿＿+


俺達はヨコハマをブラブラと回っている


何時もと変わらない風景だ


中原「！」


俺は歩く足を止めた


そこは帽子屋のショーウィンドウで格好良い帽子があった


今、マフィアで被っているのと少し同じだが鍔に小さい鎖が付いている


欲しい…と一瞬思った


『どうしたの…？』



中原「えっあ、厭何でもねェ。行くぞ」


俺は少しテンパったが再び歩き出した



『ねぇ…中也』



中原「ん？どうした？」



『今から別行動しない？』



中原「何で」



『あ…いやその………』


別行動？何か欲しい物でもあるのか？


中原「…まぁいい。それじゃあ12:00に公園に集合な」



『うん！』



俺はAとは逆方向の道を進んだ……Aに何か買ってやろうか

気怠げに31話→←気怠げに29話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す