天寿をまっとうしたいので【夏油傑】

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あの後、彼に嘘をついてでも県外の高校に進学してやろうと思っていたのに何故かバレて進路変更された。
そして結局、都内の高校に進学してしまった。
しかも都内だから実家からの登校。


私アホすぎだろ…小さい頃からずっと考えてたのになんでこんなことになったんだ…うん、夏油傑のせいだな。
タイムマシンがあったら過去の私に言ってやりたい。
助けて、ドラえもーん！！！




『…はぁ、あー死んだ。もう終わりだ…天寿をまっとう出来ない…お母さん、産んでくれてありがとう』



「何があった？？」



『私、多分3年後には死んでるから後は頼んだ』



「余命宣告！？」




何かの病気！？ と迫ってくる友達に私は死んだ目を続ける。
もう原作はうろ覚えだけど、改めて脳内で確認しよう。
星漿体…名前は確か天内理子とそのメイドさんがパパ黒に殺されて、五条悟が覚醒。


この件によってクズでも真面目だからこそ憔悴して、非術師の価値や呪術が何のためにあるのかの考えが揺らぎ始める
そして五条悟が一人で最強となり、日頃の呪霊操術によって取り込まなければならない不味い呪霊。


そのストレスなどによって呪術師としての存在意義がわからなくなる。
で、その後からどんどんヤバくなっていく……うわ、こっちが辛くなる。


救済、なんて言ってる暇はないな。
もし私と会ったら、呪霊の見えない私は猿となり確実に殺害される。
猿との縁なんて切りたいよな。





『はぁ、人生ってクソゲーだわ』


「本当に大丈夫？」




だいじょばないよ。
今のうちに県外に転校するか、と思ったこともある。
でも何故か毎回どこから嗅ぎつけてくるのか必ず阻止される。
私は彼が怖いよ。






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