4. ページ4
.
とりあえず私は彼を家に上げて、自室に連れていく。
別にこういうのは今更だし、恥ずかしがる必要も無い。
そもそも精神年齢的に恥ずかしくないし。
『それで、分からないところって?』
「ああ、ここなんだけど……」
意外だな。彼なら普通に解けそうな問題なんだけど…まあ、夏油傑だって完璧な人間ってわけじゃないんだから当たり前か。
私は出来るだけ分かりやすく丁寧に教えるが、直ぐに彼はスラスラと解答していく。
「どうかな?」
『…………うん、正解。これならメールで送ってくれれば態々家に来る必要なかったのに』
「やっぱり、メールよりもこうして教えてもらった方が分かりやすいから」
『そっか』
「………A、これは?」
『ん? あぁ、高校のパンフレットだよ。ここを受験するつもり。傑くんは確か呪術専門の高校に行くんだよね』
「……え、あ、ああ。そうだよ。もしスカウトされなかったらこんな学校があるなんて一生分からなかっただろうね」
『……』
本来なら、高専に行くな! とか言うべきなんだろうなぁ……一般家庭出身の人間と呪術師の家系出身の人間は価値観は違うから。
でもそうしたら、彼にとってかけがえのない存在である人達に出会えない。
それだけは、嫌だった。
『……あんまり頼りないかもしれないけど、何か辛いことがあったら相談とかはしてね』
「! うん、ありがとう。ところでAは、県外の高校に行くんだね」
『あ"…あー、うん。受験して受かればね』
「…どうして、都内じゃないんだい?」
『えっ』
.
1344人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぼんち - 迅さんがおるwww (2022年3月5日 16時) (レス) @page18 id: 96c1cb5508 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!!夏油さんが幸せになれて私も幸せです♡♡ (2022年3月2日 15時) (レス) @page19 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
たにし(プロフ) - おもしろすぎてすきですww (2022年2月11日 15時) (レス) id: 3384af27e7 (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 傑の幼馴染とか需要しかないっす最高です!!!ギャグめっちゃ好きです面白いです!!特に五条との出会い方面白いです!!更新楽しみに待ってます!無理のないように頑張ってください!! (2022年2月6日 20時) (レス) @page11 id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ - 続きを恵んでくださいッ! (2022年2月6日 19時) (レス) @page10 id: e77bb3532f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2022年2月3日 20時