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『? 伝えるって何を───』



私は頭に疑問符を浮かべている、幼馴染みをジッと見つめてから口を開いた。



「…昔から君は、私の言っていることを信じてくれていた。呪霊が見えないのに、私のことを気味悪がなくて、ずっと隣にいてくれた…そんな君がずっと、心強かった」


『…』




そう。Aは私にとってかけがえのない存在だった。
幼い頃、他の友人達や大人に呪霊のことを言っても悪口を言われ、挙句には虚言癖のある子供だとも言われた。
そんな私に誰も近寄っていなかったのに、Aだけはずっと信じ続けてきてくれた。




「家族ぐるみで水族館に行ったことを覚えているかい? あの時はまだ幼くて呪霊が怖かったけど…Aが手を繋いでくれて怖くなかったし…それに、嬉しかったんだ。その後もずっと、手を離さないで引いてくれたことが」




思い出される幼少期の思い出。
あの日のことは少し朧気だけど、まだ覚えている。
猿──いや、非術師で見えないからこそ心強かったのだ。
確かこの日からAのことが好きになった。

中学に入ってからは、術式も理解して操れるようになり呪霊が見えないのをいいことに監視させていたことが懐かしい。
好きな人を四六時中見ていたいと思ってしまったのだから仕方ないことだろう?

恋は盲目というやつだ。
呪霊を使って受験先を聞きつけた時は、何としても阻止したけど。
私から離れるなんて許さないし。




「それに、私が悩んでいる時…君に暴言を吐いたことは後悔しているし反省している。でもそんな私を見放さないで、傍にいてくれたことが何よりも嬉しくて…救われたんだ」




多分…あの時Aに会わなかったら私は道を間違えていたはずだ。
Aに全てを吐き出して、相談に乗ってくれたことで今の私がある。

そして今日こそ気持ちを伝えようと、と思って家に来たら何故か悟がいるというハプニングがあったがそんな事もう、どうでいい。

今は目の前の愛しい幼馴染みにこの想いを伝えることだ。





「私は、Aのことが好きだ。ずっと好きなんだ。これから先、君しか好きになることはないだろう。だから___」





_____結婚前提で付き合ってください。











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ぼんち - 迅さんがおるwww (2022年3月5日 16時) (レス) @page18 id: 96c1cb5508 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!!夏油さんが幸せになれて私も幸せです♡♡ (2022年3月2日 15時) (レス) @page19 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
たにし(プロフ) - おもしろすぎてすきですww (2022年2月11日 15時) (レス) id: 3384af27e7 (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 傑の幼馴染とか需要しかないっす最高です!!!ギャグめっちゃ好きです面白いです!!特に五条との出会い方面白いです!!更新楽しみに待ってます!無理のないように頑張ってください!! (2022年2月6日 20時) (レス) @page11 id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きを恵んでくださいッ! (2022年2月6日 19時) (レス) @page10 id: e77bb3532f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2022年2月3日 20時

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