今世は自由に暮らしたいのに世界がそれを許してくれない【呪術廻戦】 (ページ9)

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俺は拒否権を与えられぬまま無下限呪法によってその高専──東京都立呪術高等専門学校にやってきた。
ああ、もうダメ…いや、諦めるな。
俺は観勒飛輪なんだ。必ず呪術師を逃れるはずだ。
そう思考していると「あ！」と聞き覚えのある、いや今現在恨むべき対象の声が聞こえてきた。

「観勒くん！」

「乙骨憂太ァ」

「ひっ」

「おま、よくもやってくれやがったな！？！？」

俺は笑顔で駆け寄ってきた乙骨のもとに移動し、スリーパーホールドをかます。

「いたたた！！痛いよ観勒くん！」

「このポンコツ憂太が。俺があんだけ呪術師に俺の存在バラすなって釘さしてたってのに！」

「だだだだだって観勒くんが死刑になるって五条さんが」

「だとしても、だ！この俺がそう簡単に捕まってやられるわきゃねーだろ！」

「あれ？でも君、僕に捕まったじゃん」

「そこ黙っとけ」

口を滑らせた乙骨にも非はあるが、俺自身六眼持ちがいることや縛りを結ばなかったという落ち度がある。
まあ拙僧はとても優しいので今回はこのところで許してやる。
すると乙骨の背後から里香が現れた。

【ゆ”うだをいじめるなぁ”ぁ”！！】

「り、里香ちゃん！」

「落ち着け里香。俺と乙骨は男同士の触れ合い、こいつをいじめていた奴らとは違う。言わばスキンシップだ……なぁ、憂太ぁ？」

「う、ウン…ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ」

「呪いの女王相手にウケる」

ウケねぇよ変態セルフ目隠し野郎が。
そして乙骨は現在、特級被呪者と認定され憑いている里香は特級過呪怨霊となり、いつ暴走するわからない存在のため解呪出来なければ乙骨を死刑するという話らしく今は保留となっているとか。
というかこの時代にもまだ秘匿死刑があるのかよ。

「まあ、なんだ。災難だったな」

「観勒くん…」

「ま、俺には関係ねぇし頑張れよ乙骨！」

「観勒くん！？」

「さーて、話も終わった事だし俺は帰らせていただくとしま」

「させないよ」

「チッ」

術式使って逃げ出してやろうかとも考えたが六眼がある限りコイツはどこまでも追ってくるだろう。
俺は深いため息をついて、五条の後に着いて行った。

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