今世は自由に暮らしたいのに世界がそれを許してくれない【呪術廻戦】 (ページ6)

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伍ページ6

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「やあ、はじめまして。観勒飛輪くん」

「───」

やってくれたな乙骨憂太ァ！！

こうなったのは少し前まで遡る。
俺は一人、学校終わりに人目につかない森へ術式を使って移動し、いつもの廃墟へ向かった。
ここには基本、人目がつかないが故に術式の特訓が可能であるため暇さえあればここに来ていた。

俺自身、散々呪術と関わりたくないと言いつつ術式の特訓をするのかと言うと前世と同じ術式を持って生まれたが如何せんこの術式は呪力操作などをしないと後々大変なことになるからだ。
術式が強力なあまり、したくもない特訓を強いられる。
どうして俺は呪力を持って生まれたんだ……来世は呪力が一切ないフィジカルギフテッドにしてほしい。

そう天に願いながら呪力操作に力を入れていると、外が突然夜へ変貌した。

「帳…！？」

どうしてこんな所で帳が…この辺一帯の呪霊は全て俺が祓っているはず。
まさか、乙骨のやつバラしたのか？
いや、まだ乙骨が口を滑らせたとは決まってない。
取り敢えず急いで外に、と移動しようとした時肩を掴まれた。

「やあ」

「！！」

「はじめまして、観勒飛輪くん」

というわけで冒頭に戻る。
俺は瞬時に距離を取り、振り返るとそこにはコナン君も吃驚な黒ずくめの男in厨二病の姿をした男がいた。
目に包帯はやめた方がいいと思いますよ。これ先人からの教えね。

「乙骨憂太くん。知ってるでしょ？彼から君の事を聞いちゃってね」

「……乙骨のことだから、口滑らせたんだろ。お前が口を滑らすように誘導して」

「まあそんなとこかな」

こんなことなら縛りを結んでおけば良かった！
あのポンコツ憂太め…今度会ったら覚えとけよ。

「だけど、乙骨だけじゃ判断材料はないはず」

「僕の眼が、ちょーっと特殊でね。里香を視て第三者が関わってると分かったんだよ」

「…その眼は」

クソ、菅原の血縁者…五条の者か。
なら六眼を通して俺が掛けた呪いが分かったわけか。
五条家が存在しているのは知っていたが、まさか現代に六眼保有者がいるとは思わないじゃないか。
はぁ…これは腹を括るしかないな。
さらば、俺の平和な人生。

「……五条の者がなんの用だ？」

「あ、やっぱり知ってる感じ？」

「……多少は」

「自己紹介がまだだったね。僕は五条悟、聞いた事はあるでしょ」

「ないけど」

「……え、マジ？」

「マジ」

全人類がお前のこと知ってると思うなよ。

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