今世は自由に暮らしたいのに世界がそれを許してくれない【呪術廻戦】 (ページ4)

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俺と乙骨は一方的な協定を結び、俺は乙骨に呪術について教えた。
まずは呪霊の存在。俺は説明がとても下手くそな人間なため、人の恨み、嫉妬。人の醜い部分が形となったものが呪霊と説明。
そういうのをお祓いする職業を呪術師ということ。

とは言えテレビとかで見る幽霊をお祓いしてるようなインチキ霊媒師のような事をするのではなく呪霊とのバトル&バトルで死と隣り合わせな死亡率がとんでもない職業だ。
前世は家系が家系だったから呪術師になったけど。

「そう、なんだ。観勒は凄い詳しいんだね」

「これに関しては詳しくても嬉しくねぇから」

「ご、ごめん！」

「怒ってないから別に謝んなくていいって。取り敢えず、その里香？ちゃんが激しく暴走しない限り危害を与えないよう呪いをかけておくから少しは安心ろよ」

「！ありがとう観勒くん。でも大丈夫なの…？いくらお呪いとはいえ、里香ちゃんが」

「ふ、俺くらいのレベルになれば例え特級レベルであろうと御茶の子さいさいよ」

こちとら前世で呪いの王を封印してんだからな。
封印する際、命を糧にしたから共にくたばったけど。
嫌だなあ、宿儺と同じ命日とか。

そんなことを考えながら指先に呪力を込め、五芒星を描き里香に呪いを送る。
これで以前よりは乙骨も肩の荷が降りるだろう。

「よし。当分里香の気に触れなきゃ何も起こんないだろう。乙骨も気をつけとけよ」

「うん。何から何までありがとう、観勒くん」

そう笑う乙骨に俺は返事を返す。
にしても謎だな。
乙骨に憑く怨霊里香は元々乙骨の幼なじみだったという祈本里香が死後怨霊と化した。
例えその少女が乙骨に対して重い感情を持っていたとしても、本来ならここまでにはならないはず。

祈本里香が乙骨憂太を呪ってる、ではなく仮に乙骨憂太が祈本里香を呪ってるなら過去にも一度前例があった。
確か菅原の奴だったか…もう詳細は覚えてないけど、そういうことなら二人の謎も解けるかもな。

「…ま、俺には関係ないことか」

「ん？何か言った？」

「いや、なんでもない」

だが、この日の放課後にて乙骨がいじめっ子達をロッカーに詰めたという話が瞬く間に広がった。

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