今世は自由に暮らしたいのに世界がそれを許してくれない【呪術廻戦】

壱 ページ2

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「世界は今日もいとエモし」



ああ、なんて清々しい世界だろうか。
平安なんかと比べ、とても暮らしやすい世の中。
人類の進歩は素晴らしいと実感する日々。


高校の屋上にて、お日様の光を浴びながらお昼寝をしている俺の名はルパン三世──ではなく、観勒 飛輪。前世は呪術師☆今世はどこにでもいる普通の男子高校生。


前世と同じ名なのはちょっと分からんけど、前世じゃおかしいと笑われていた苗字は今世ではカッコイイと老若男女共に人気を集めている。あ、ごめんなさい嘘です。


当時の俺も先祖に対して失礼だが、観勒って変じゃね？？ と常々も思っていた。
でも平安から平成に転生したらどうでしょう、観勒って響きカッコよくね…？ という結論に至った。


前世では変とか言ってゴメーーーーン！！ 当時じゃ最先端すぎて逆にダサいと思ってました！！


とまあ、そんなこんなで俺は今世をエンジョイしている。
前世で俺は十分頑張った。
命をかけて宿儺を封印し、俺自身も死亡。
そして目が覚めると身体が小さくなっていたならぬ、転生していた。


平安にはない高層ビルや電車に車。
携帯電話と言った文通なぞ必要ない機械。
クソ面倒な手間のかかる衣服ではなく、軽さや性能重視の服。


前世の記憶がある身としては何もかも新鮮で飽きない日々。
今世は前世頑張ったご褒美として、平和に生きて天寿を全うしよう！ と幼い頃決めていたのだが、ただ一つ誤算があった。



【ゆう”だに”さわるなあ”ァァ！！】



「呪霊見えるとかホントついてない」




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