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そんないつか凄いサッカー選手になること間違いなしの弟達の為に、今年受験生である俺はスポーツトレーナーを目指せるスポーツ科のある高校に進学することを決意した。


だけどその学校は神奈川にはなく、東京にある学校のため鎌倉から離れていることで一人暮らしをすることになる。
一人暮らしと言っても寮があるからそこに住む感じだ。



「ということで、二人の大好きなお兄ちゃんは今度の四月から家を出ます!」


「は?」


「どういうこと?」


「えっとね、四月になったらお兄ちゃんは別のところに住むから、この家からいなくなるみたいな」


「えっ」


「おバカ!!」


「あだっ!?」


まだよく分かっていない凛に優しく説明すると、母さんにスパァンっと頭をぶっ叩かれ、しかも父さんに拳骨を落とされた。
わぁ、凛と冴が二人ずついる〜



「どうしてもうちょっとオブラートに包めないの!?」


「は、ハッキリ言った方がいいかなって」


「それで弟を泣かしてどうするの」


「………エッ」



俺はバッと弟達の方を振り向くと、目をうるうるとさせて涙を溜めている凛とジッと睨みを利かせている冴。
アッ、やってしまった。



「な、なんで…? 凛や兄ちゃんのこと嫌いになった…?」


「嫌いになるわけないだろ(即答)」



俺が二人を嫌いになるのは世界が滅亡しても、宇宙が消え去っても絶対にない。
こんなにも可愛くて天才な弟達を嫌う兄がどこにいる。



「…じゃあなんで出ていくんだよ」


「通う学校が家から遠くて、寮っていう学校の家みたいなのに住むことになったんだ」


「なんでそんな遠い学校に行く」


「二人の為だよ」


「おれ達の…?」



俺はしゃがんで、まだ幼い二人と視線を合わせる。
不安にさせたのは俺だけど、ちゃんと理由を言って納得してもらわないと。



「俺はお前たちの為にスポーツトレーナーになる。それを学ぶ為に学校に行くんだ」


「スポーツ、トレーナー…」


「そう。俺は二人が凄いサッカー選手に絶対なれるって信じてる。サッカーはだめだめな兄ちゃんだけど、お前らを傍でサポートしたいんだ。それくらい良いだろ?」






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ARy - 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きすき家。死んでいいですか (2023年4月30日 21時) (レス) @page16 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 2コメ失礼します!!イメ画めちゃsukiです…カッコかわいい… (2023年3月22日 20時) (レス) id: 7b1be7f011 (このIDを非表示/違反報告)
ライキ - 「イタチっぽく言うな」がすっごく好きです‼ 面白そうな作品を見ると、大体Yuri様の作品でびっくりしていますw これからも応援しています‼ (2023年3月12日 14時) (レス) @page5 id: 917478dea8 (このIDを非表示/違反報告)
古鳥 - ハワワ…設定も文章もすっごく好きです!!イメ画もお上手ですね!コミュ強のお兄ちゃん、もしかするとブルーロックにトレーナーとして推薦が来たりするのでしょうか!?続きを正座待機!!! (2023年3月9日 23時) (レス) @page11 id: f74057ae4d (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - 死人三号DAZE☆ イメ画うめぇ、これからも更新待っときます✨ (2023年3月7日 22時) (レス) id: 366c5c0809 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2023年3月3日 21時

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