Prolog. ページ1
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「Aちゃんって髪長いよねー。切らないの？」
「んむぇ？」
某日。青い監獄にて。
家が隣人で仲のいいお兄さんであった絵心さんに唆されて雑用係として働いている私は食堂でご飯を食べていると選手の一人である蜂楽 廻くんに声をかけられた。
「私よりオシャ神さんの方が髪長い思うけど」
「オシャ神って…変なあだ名付けてやるなよ」
「あ、潔くん乙。だってあの人に会うといつも「オシャァァ」って天からの効果音が聞こえてくるからさ」
「天からの効果音ってなに？」
「わからんでもない」
「わかるの！？」
私の発言に蜂楽くんはうむと頷いた。
そういえば前に「お前の髪はパーフェクトオシャだな」とよく分からないことを言われた。
あの人、変人だけど監獄の中じゃ常識人枠だし、まず肯定から入ってくれるからモチベあがる。
その内「オシャだな。ボーテ、100点」とか言い出しそう。
「あ、それで髪を切らないのかだっけ？ 取り敢えずは現状維持かな」
「えー？」
「でもどうして突然そんな事聞いてきたの？」
「Aちゃんの髪って綺麗だから、伸ばしてる理由とかあるのかなーって」
「あ、それ分かる。Aさんの髪って凄い綺麗だよな」
「………照れますな」
「ガチ照れかわいー」
君の方が可愛いよ。とは口に出さなかった。
でも、こうも直球に髪が綺麗と言われて嬉しくない女の子はいないだろう。
しかも相手はイケメン。Aちゃん、ドキがムネムネするよ。
「えっと、伸ばしてるのは幼馴染みに長い方がいいって言われたのと、お母さんに『髪が長ければ何かあった時に切って売れば食っていける』って言われたから」
「Aさんのお母さんはどういう思考してるの？」
「うちのお母さん、頭の中宇宙だから。ハロウィンハロウィン」
「面白いお母さんだねー。じゃあもし切るとしたら？」
「切るとしたら…？ うーん…悲しい時とか？」
「悲しい時？」
「そう。悲しいことがあったら、髪を切って心機一転して新しい私になる！ みたいな。よくある話だと失恋したら切るとか？」
「あー、それ聞いたことあるかも」
「なるほどー。勉強になります」
「勉強になったのか…？」
髪の話は一旦終わりにして、他愛ない会話をしながら食事を取った後、二人と別れて仕事に戻った。
ま、よっぽど悲しいことがない限り髪は切らないかな。
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闇まんじゅう(プロフ) - すんごいニヤニヤしながら見てました！叫びながら走り回った蜂楽くん可愛すぎる！更新頑張ってください‼︎ (2023年2月24日 20時) (
レス) @page7 id: a2e3403032 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷるしろっぷ - 待って待って……私が通ってるとこの美容師さんにそっくり……まじで吹きました笑面白いです(*´∀｀*)応援してます！ (2023年2月14日 22時) (レス) @page7 id: a4e9a44c2e (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 夢主みんなに愛されてるね！夢主その気持ちわかる！推しがなくなったら悲しいよね……無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年2月12日 22時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国の有栖さん(プロフ) - これいっても絶対に理解してくれないは人がいそうなエゴイストがいる気がします。問題児の集まりなので (2023年2月4日 23時) (レス) @page7 id: 66680d8fcb (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - あぽろさん» ハロウィン！(挨拶) コメントありがとうございます。ちょくちょくと好きな漫画やアニメのネタを散りばめて自分なりに楽しんで書いてます☺️ (2023年2月1日 1時) (レス) id: dfb9ab75d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuri
| 作者ホームページ：https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時：2023年1月31日 4時
