検索窓
今日:10 hit、昨日:50 hit、合計:301,400 hit

♛_10. ページ10

.





そして帰国するまでの間、傍にずっと姉と兄が張り付いていた為、外に出た際ナンパされることは無く、ミヒャエルさんとも会うことはなかった。


中々に濃い経験をして、私自身トラウマを患ってしまったがお父さんとも別れ母国 日本に戻って来た。


成田国際空港から兄が運転する車で自宅まで帰って来るとポストに一枚のチラシが入っているのに気付き内容を確認した。



『青い監獄でアルバイトをしてみませんか?』




「…ブルーロックで、アルバイト…?」


「あそこってバイト受け付けてんのか?」


「わかんない」



そもそも私はブルーロックがどのようなことをしているのかよく知らない。
ただ、300人の中から1人のストライカーを生み出す計画ってことしか分からない。

世一くんからも聞いてないし…



「まあ、そう言うのは世っちゃんに聞いてみれば? もしかすると詐欺の可能性もあるし」


「……うん、そうだね。お母さん、私世一くんのところ行ってくる。お土産渡しに行くついでにチラシについて聞いてくる」


「いってらっしゃい。遅くならないでね」


「はーい」



私はお土産とチラシを持って、お母さんに返事を返して家を出た。
流石に時差とか、日本に無事に帰ってこれた安心感でちょっと疲れはあるけど、世一くんに会えばそんな疲れ一瞬で吹き飛ぶ。


どんなことを話そう。
ミヒャエルさんのことはちょっと言いたくないし…因みにだけど、我が家で彼の話は地雷となった。
名を聞くだけで人一人殺せそうだった。

特に兄は『真の兄は目で殺す』と意味のわからない事を言っていた。
兄はインド神話の英雄じゃないよ。


後に隠れて彼の名を調べてみると、サッカー界隈では有名な人で新世代世界11傑の1人という凄い選手と言うこと。
なんでそんな凄い人がこんなちんちくりんに一目惚れして告白してきたのか謎すぎる。


しかも結構調べると、かなり女性とのスキャンダルがあり『アッ、この人色んな意味でとんでもねぇ人だ』と理解した。
………忘れよう。彼との出会いと記憶はドイツに置いてきた。


今は彼より世一くんだ。
お土産喜んでくれるといいな。


アポ無しだから家にいなかったら別の日に改めるけど、もし居たらたくさん話をしたい。
彼が青い監獄でどんな経験をしてきたのか、どんな人達に出会ったのか。

話せなかった分まで、たくさん。




「早く世一くんに会いたい」



.

♛_11.→←♛︎_9.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (523 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1649人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みかん - 更新待ってる (1月2日 0時) (レス) id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
きむち - お話どタイプすぎます最高です。更新頑張ってください^_^ (2023年3月16日 12時) (レス) id: d0a8f1c067 (このIDを非表示/違反報告)
チビ黒帽子(プロフ) - Fate要素満載やしカイザーと世一がこれから漫画より殺伐とした関係になってくるのを期待してます! (2023年2月15日 12時) (レス) @page29 id: 3cca07a536 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - 更新された瞬間読みました!!次が楽しみすぎます 🥲 (2023年2月12日 13時) (レス) @page28 id: f505b755ef (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - あの髪上げてる世一君いいですよね!わたしはその時死んでましたww (2023年2月3日 12時) (レス) @page24 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Yuri | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2023年1月14日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。