好きな人がいるのでと断ったのに、面倒なことになりました。【ブルーロック】

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先日、日本から旅立ちドイツにやって来た私達は久しぶりのお父さんと会えてぎゅっと抱きついた。
お母さんは『ドイツの美女に鼻伸ばしてないでしょうね？』と迫っていたが、お父さんはお母さん一筋なのでそれはないと思う。きっと。


一日目は家族の皆でドイツの街に繰り出した。
やっぱり国が変わるだけで風景は全然違うし、街中美男美女ばっかりだった。
流石ドイツ。カッコイイ人達しかいない国だ。


後、予習でヘタリア見てきたから多分なんとかなる。
と思ってたら何故かナンパの数が凄かった。


皆と別行動をしてたら三回ぐらいナンパに会い、戸惑ったが世一君の約束があるので、翻訳を使って断ったり、お父さんや兄が蹴散らしていた。
頼もしい家族です。

今回のことで思い知ったが、私の顔はドイツ人にウケがいいらしい。
だけどモテたって好きな人に振り向いてもらえなければ意味は無い。

それに私は世一君が好きなのだ。
例えナンパされようと彼一筋なので揺らぐことは無い。
こういう所はお父さんに似たかもしれない。



「そ、れ、で。あんたまだ世っちゃんに告ってないの？」


「ぶっ」



公園にて。
一旦両親や兄と別れて、休憩として姉と公園のベンチで談笑しているととんでもない事を会話の途中でぶっ込まれた。



「今あの子、日本中に知れ渡ってるでしょ？ その内『潔選手のファンです！ 付き合ってください！』って言われるかもよ」


「わ、分かってる！ それにお姉には関係ないし！」


「えー？ じゃあお姉が世っちゃんを貰っちゃおうかな〜？」


「私で遊ばないでください…」


「恋する妹を見てからかうのはお姉の至福だから。愉悦愉悦」



愉悦言うな。酷いなこの姉は。
妹の恋心を弄びやがって……いつか絶対仕返ししてやる。
ジト目で姉を見ていると、『私ちょっとゴミ捨ててくるから荷物任せた』と言われ、私もそれに承諾し姉を見送った。


そうだよなぁ…世一君、今じゃ一躍スターみたいなもんだし…有り得るよね……。
私の意気地無し…でも告白された時振られたらそれはそれで辛いし立ち直れない。将来引きこもり確定。


はぁ、とため息をつくと私の目の前にある道から高身長の男性二人が楽しそうに会話しながら歩いていた。
しかもその二人、どちらもカッコイイ。しかも右側にいる金髪で青色のグラデーションの髪をした男性はもはやイケメンというより『美』だった。





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