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「よいしょっと」




潔とカイザーが邂逅し、選手達が練習に取り組んでいる中、雅はマネージャーとして選手達のスポドリを作っていた。
と言っても、既にドリンク自体は機械がやっており選手達のボトルに入れていく作業。


簡単とはいえ、何十人分ものスポドリを用意しないといけない為、かなり時間のかかる面倒な作業である。
作り終えたら荷台に乗せて運んで各棟を回っていく。


当然ながら選手達はトレーニングをしている最中である為、選手達に話しかけることは無い。



「スポドリとタオル、こちらに置いておきますね」


「ありがとうございます」



そのため、基本的には指導側である指導者(マスター)と呼ばれる彼らに話しかけていた。
今はフランス棟に来て、P・X・Gの指導者 ジュリアン・ロキと話していた。


ジュリアン・ロキについても以前潔から聞いており『同い年なのに指導者って凄いなー。やっぱり世界レベルになると年齢なんて関係ないんだな』と、作業を行いながら隣にいるロキに感心していた。
すると、ロキが『あっ』と声を上げて雅の方に顔を向けた。




「そういえば自己紹介をしていませんでしたね。はじめまして、ジュリアン・ロキです」


「はじめまして。アルバイトとして雇われている清麗 雅です。基本的には裏方の方にいますが、練習の邪魔はしないよう頑張ります。よろしくお願いします」


「こちらこそよろしくお願いします」




わー、好青年。
こりゃきっとフランスじゃモテモテだろうな、とロキを見て思った。


ロキに一礼すると、フランスの次はイタリア、スペイン、イングランドと周り個性的な指導者達とも挨拶を交わし、時間もあまり無いためそそくさと邪魔にならないようフィールドやトレーニングルームから出て行き、最後はドイツ棟にやってきた。



「失礼します。スポドリとタオルを持ってきました」


「ありがとう。そこに置いておいてくれ」


「わかりました」



ノアに言われて雅は荷台からスポドリの入った籠とタオルを置きながら、チラッとフィールドの方を見た。
どうやら今はミニゲームをしている最中らしく、フィールドの真ん中では潔とカイザーが争っていた。



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みかん - 更新待ってる (1月2日 0時) (レス) id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
きむち - お話どタイプすぎます最高です。更新頑張ってください^_^ (2023年3月16日 12時) (レス) id: d0a8f1c067 (このIDを非表示/違反報告)
チビ黒帽子(プロフ) - Fate要素満載やしカイザーと世一がこれから漫画より殺伐とした関係になってくるのを期待してます! (2023年2月15日 12時) (レス) @page29 id: 3cca07a536 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - 更新された瞬間読みました!!次が楽しみすぎます 🥲 (2023年2月12日 13時) (レス) @page28 id: f505b755ef (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - あの髪上げてる世一君いいですよね!わたしはその時死んでましたww (2023年2月3日 12時) (レス) @page24 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yuri | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2023年1月14日 19時

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