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「─────以上が青い監獄内の設備となっています。もし、ご不明な点があれば仰ってください」




緊張しながらも、ドイツチームの選手達の施設案内が終わった。
私もタブレットを見ながら案内したけど、方向音痴じゃなくて良かった〜〜!

また、案内してる途中凄い『面倒だな』とか『早くしろよ』みたいな顔をされて泣きそうだったが私は頑張った。
ああ、無性に世一くんに会いたくなってきた。



「いや、大丈夫だ。案内ありがとう」


「こちらこそ、皆さんに案内ができて光栄です。この後は少しの間自由時間と絵心さんから説明があると思うので控え室でお待ちください」


「わかった」



ノアさんを筆頭に選手達は控え室に入っていった。
これで肩の荷が降りたなぁ…ドイツの案内も終わったことだし、私はそそくさとこの場から退散しようと部屋から離れようとすると突然肩を掴まれた。



「ギャッ」


「少し話をしないか? 雅」


「ミヒャエルさん…わ、私まだ仕事があるので…ちょっと」


「日本人は本当に働き者だな。なに、少しくらいサボっても問題ない」



問題しかないんだなーと思っていると、タブレットにメール通知のバナーが降りて『五分なら話していいよ』と絵心さんからメールが来ていた。
あー…この状況を今監視カメラで見てたんだ。



「…絵心さんから五分間だけ許可が降りたので、お喋りしましょうか」


「! ああ」



ひぇー、美形の微笑みは破壊力が凄い。
もしここにミヒャエルさんのファンがいたら、私は今頃海の藻屑になって魚の餌になっているところだろう。
女の嫉妬がこの世で一番怖い。



「あの、聞きたいことがあるんですけど…さっき言ってた」


「ああ…俺は青い監獄に雅を呼ばない限りこのプロジェクトには絶対に参加しないと言ったんだ」


「……」




なるほどね、完全に理解しました。
アンリさんが言っていた特定の人にしかチラシを配ってない発言。
どうりで特になんの能力もない私を…きっと優しいアンリさんの事だから考え込んだ結果なんだろう。


私のせいで申し訳なさすぎる。後でアンリさんと絵心さんに土下座して謝ろう。



「そ、ソウダッタンデスネー」


「街中での出会いは想定外だったが、前に言っただろ。『またジャパンで会おう』と。俺のクソ可愛いお姫様?」










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みかん - 更新待ってる (1月2日 0時) (レス) id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
きむち - お話どタイプすぎます最高です。更新頑張ってください^_^ (2023年3月16日 12時) (レス) id: d0a8f1c067 (このIDを非表示/違反報告)
チビ黒帽子(プロフ) - Fate要素満載やしカイザーと世一がこれから漫画より殺伐とした関係になってくるのを期待してます! (2023年2月15日 12時) (レス) @page29 id: 3cca07a536 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - 更新された瞬間読みました!!次が楽しみすぎます 🥲 (2023年2月12日 13時) (レス) @page28 id: f505b755ef (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - あの髪上げてる世一君いいですよね!わたしはその時死んでましたww (2023年2月3日 12時) (レス) @page24 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yuri | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum  
作成日時:2023年1月14日 19時

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