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絵心さんからタブレットを貰い、選手たちの待つ部屋まで行く道中、私は頭を唸らせていた。
「んー…」
猛烈に嫌な予感がすると私のサイドエフェクトがそう言ってる。
だけど、仕事を頼まれた以上雇われている身として頑張らなければ。
よし、と気合いを入れてドイツのサッカーチーム───バスタード・ミュンヘンの選手達が待機している部屋に向かうと自動ドアがウィーン、と開いた。
少しは心の準備をさせてください。
「失礼します」
「誰だ?」
「はじめまして。この度、バスタード・ミュンヘンの皆様を案内することとなりました、アルバイトの清麗 雅で」
「雅!」
「すぅ???」
あれれー? おかしいぞぉ??
見た事ある顔面国宝の方がいる。
もしや、新手の幻覚かな? と思い目を擦って確認してみるとミヒャエルさんが目の前にいた。
えっ、瞬間移動??
「また会えたな。会いたかったぞ雅〜」
「な、どうして…」
「どうしても何も、俺はバスタード・ミュンヘン所属だからな。知らなかったのか?」
すみません。
冴と同じ新世代世界11傑の凄い選手とだけとしか知りませんでした。
そう素直に謝ると、目を見開いて『調べてくれたのか…』と小さく呟かれ、少し頬が赤く染っていた。
「カイザーの知り合いか?」
「俺の運命の女だ」
「違いますよ!?」
「あー、この女か。カイザーがこの女を呼ばない限り俺はそのプロジェクトには絶対に参加しないって言ったのは」
「え? それってどういう」
「なあ、カイザーみてぇなクソ野郎はやめて、俺にしね?」
「あ”?」
「そこ、イエローカードですよ」
なんだ、この動物園のパンダ状況は。
それにさっきの発言も気にな、それより誰か助けてください。
そう心の中でSOSを求めていると声が届いたのか彼らを制止する声が部屋に響いた。
「お前ら、困っているだろ」
「ノア…」
「すまないな。ウチの奴らが」
「ぁ、い、いえ…」
まさかのノエル・ノアさん。
世界一に謝らせてしまった。
これはもう一種の事案なのでは? ノアファンが見たら「んだテメェゴラ」と殴りかかられそうだ。
「早速だが、案内を頼む」
「はい。こちらへどうぞ」
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みかん - 更新待ってる (1月2日 0時) (レス) id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
きむち - お話どタイプすぎます最高です。更新頑張ってください^_^ (2023年3月16日 12時) (レス) id: d0a8f1c067 (このIDを非表示/違反報告)
チビ黒帽子(プロフ) - Fate要素満載やしカイザーと世一がこれから漫画より殺伐とした関係になってくるのを期待してます! (2023年2月15日 12時) (レス) @page29 id: 3cca07a536 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - 更新された瞬間読みました!!次が楽しみすぎます 🥲 (2023年2月12日 13時) (レス) @page28 id: f505b755ef (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - あの髪上げてる世一君いいですよね!わたしはその時死んでましたww (2023年2月3日 12時) (レス) @page24 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuri | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2023年1月14日 19時