♛＿15. ページ15
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『───合格だ』
「えっ？」
『はじめまして、清麗雅。俺は絵心甚八。お前のエゴは聞かせてもらった』
「は、はあ」
突然どこからか声が聞こえたかと思えば、実はパソコンから絵心がリモートで参加していた。
『潔世一が世界一のストライカーになる所を見たい、か。中々良いエゴだと思う』
「あ、ありがとうございます…？？」
『それじゃあアンリちゃん、後はよろしく』
「わかりました。それでは改めて仕事内容をお教えしますね」
「はい！」
雅はアンリが言った仕事内容をメモをしていき、話をまとめると基本的には雑用係兼マネージャーのような立ち位置になるという事だった。
「本日は色々とありがとうございました！」
「こちらこそ。日程が決まったら連絡しますね」
「はい！」
『それでは』と礼儀正しく頭を下げてから去っていく雅を手を振りながら見送ると、パソコンの画面越しから絵心が声を出した。
『───で、アンリちゃん。気分はどう？』
「罪悪感が半端じゃないです…なんかもう純粋な恋する女子高生相手に詐欺してるみたいで心が死にそうです。いやもう既に限界です」
『今回のは流石の俺も同情する』
チラシに関して『特定の人にしか配っていない』というのは嘘で、実は雅にだけに宛てたものであった。
先日、絵心がドイツのバスタード・ミュンヘンに対して交渉していると新世代世界11傑の一人であるカイザーがとんでもないこと言ってきた。
────『清麗 雅を呼ばない限り俺はそのプロジェクトには絶対に参加しない』
………いや誰だよ。
口には出さなかったが、絵心と隣に居たアンリはそう言いそうになった。
カイザーが言うに、潔の知り合いだと言われ会話が終了後アンリは頑張って潔の周辺の人物について調べたら本当に存在していた。
こんなこの世の汚さを知らなさそうな子をこちらの変な事情で巻き込んでしまっていいのか。
ここからアンリの大人としての考えと、仕事への支障について考えに考え、一晩悩んだ末巻き込むことにしてしまった。
直ぐに清麗宅に早急に作ったアルバイトチラシを入れて面会をし、今に至る。
「ごめんなさい…ごめんなさい。私がもっとしっかりした大人だったら…ごめんなさい、清麗さん…」
『そろそろ虚空に向かって謝るのやめたら』
「こうでもしないと、私は罪悪感で死にそうなんです！！」
アンリのライフはもう0だった。
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みかん - 更新待ってる (1月2日 0時) (
レス) id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
きむち - お話どタイプすぎます最高です。更新頑張ってください^_^ (2023年3月16日 12時) (レス) id: d0a8f1c067 (このIDを非表示/違反報告)
チビ黒帽子(プロフ) - Fate要素満載やしカイザーと世一がこれから漫画より殺伐とした関係になってくるのを期待してます！ (2023年2月15日 12時) (レス) @page29 id: 3cca07a536 (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ(プロフ) - 更新された瞬間読みました！！次が楽しみすぎます 🥲 (2023年2月12日 13時) (レス) @page28 id: f505b755ef (このIDを非表示/違反報告)
ミルクチョコ(プロフ) - あの髪上げてる世一君いいですよね！わたしはその時死んでましたｗｗ (2023年2月3日 12時) (レス) @page24 id: 90f93b6301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuri
| 作者ホームページ：https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時：2023年1月14日 19時
