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たくさんの犠牲者が出たが、今回の事件は一件落着し以前のような非日常な日常に戻っていた。
今日もどこかで悪魔によって人間が死んでいることだろう。
「あれ、デンジ君にパワーちゃん?」
「お、ルシちゃん! はよー」
「お、おお!! ルシではないか!! 久しいの、お”」
公安内の廊下を歩いていると、デンジ君とパワーちゃんを発見。
わたしを見るなりパワーちゃんがわたしの方に突っ込んで来ようとすると、デンジ君がパワーちゃんの襟を掴んで制止させた。
「おいパワ子、今のお前がルシちゃんに突っ込んだらルシちゃんがぶっ飛んじまうだろうが」
「ぐっ…」
「ぶっ飛ぶ…ああ、その角が原因だね。マキマに会いに行くのかな?」
「そうそう。パワーのコレについて」
「ならわたしがマキマが今いるところに案内するよ」
丁度マキマから話があると言われて向かっている途中だったから、と言うとデンジ君は笑顔になって礼を言ってくれたけど、反対にパワーちゃんは嫌そうな顔をしている。
きっと昨日ゾンビの血を飲みすぎたせいで血抜きしないと理解してるからだろう。
頑張れ、パワーちゃん。
そしてマキマのところに行くなり、やっぱり血抜きをしないといけないらしい。
血抜きの間、マキマはパワーちゃんを借りたいと言ったが、余程血抜きが嫌なのとマキマが苦手なのかパワーちゃんは助けを求めたデンジ君に裏切られ、わたしの方にも目線を向けてきたが「頑張れ」と言ったら撃沈していた。
「借りてる間のバディだけど…」
「もしかして、ルシちゃんですか!?」
「違うよ。ルシちゃんでもいいかなって思ったんだけど…彼がデンジ君と組みたいんだって」
その時、マキマの足元からある人物の頭部が現れ、デンジ君に飛びかかった。
「ワアアアアアアアアア!! チェンソー様!! チェンソー様ア!!───ぎゃあああ!!」
だが、その瞬間デンジ君が飛びかかった人物──ビーム君を思いっきり殴った。
ビーム ダウン、WINNER デンジ。
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作者名:Yuri | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2022年11月13日 1時