悪魔の雷霆は邂逅する【チェンソーマン】 (ページ1)

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「ねぇねぇ、聞いた？なんか公安に面白い人が入ったらしいよ」

「あぁ、マキマから聞いたよ。確かチェンソーの武器人間だっけ」

「そうそう。面白いよね。わたしたちみたいな感じなのかな」

「さあ、知らない」

相変わらず気だるげだなぁ、と同僚であるエンジェルこと天使の悪魔君とジュースを飲みながら話していた。
人間のこういう物を作る技術は尊敬できる。

天使君は悪魔の中でも比較的良好な関係だ。
同じ魔人(・・)のパワーちゃんとも仲が良かったけど、今は早川アキとその武器人間君と一緒に暮らしているとか。

あの子野菜嫌いだから早川アキや武器人間君は大変だろうな。

「ジュース奢ってくれてありがとう」

「どこか行くの？」

「マキマに呼ばれてるんだよね」

「そう」

ペットボトルをゴミ箱に捨てて、マキマのところに向かう。
新しいバディかな。この間死んじゃったから。
やっぱり人間は脆くて儚い命だな、と思いながらマキマのいる部屋に入った。

「失礼しまーす。マキマに呼ばれて来ましたー……あれ、先客？」

「な、え、ま、マキマさん！誰っすか、あの頭に変なの浮かしてるめちゃくちゃ可愛い子！！」

変なのとは失礼な。
これは魔人であるわたしのアイデンティティの一つなのだが。

「丁度いいところに来たね、ルシちゃん。私がルシちゃんを呼んだ理由は彼だよ」

「彼…ああ！例の武器人間君！」

「武器人間ー？」

わたしはパンっと両手を叩いて武器人間君を見た。
この彼がマキマが拾ってきた武器人間君だったのか。

「デンジ君、彼女はルシちゃん。パワーちゃんと同じ魔人だよ」

「………えっ、この子魔人なんスか？パワーと同じ？にしてはアレ(パワー)みたくキャラ強くないっスけど」

「うん。公安にいる魔人の中では比較的まともで人間に友好的な子だよ」

「呼び方は好きなように。よろしくね、デンジ君」

わたしがにこりと笑う、武器人間君もといデンジ君は鼻の下を伸ばし、頬を染めてこちらを見るととんでもないことを言ってきた。

「好きです！！胸揉ませてください！！」

「おっと、この返しは予想外だ」

魔人さんびっくり。

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