呪い祓ってたら、いつの間にかレベルMAXになってた

▼Lv.30 ページ30

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多分私と同じく直哉さんを反面教師としたように、五条先生を反面教師とした伏黒くんとは直ぐに仲良くなる事が出来た。
あの後、先生から二人して特級術師と教えられた時少し距離を置かれたが意外と早く懐かれた。なんでだろう。






「…A、ちょっといい？」


『？ どうしたの先生』


「＿＿＿禪院甚爾って知ってる？」


『…！』






先生はあの人を知ってる…？
でも、御三家の禪院家出身だから同じく御三家出身である五条先生も知ってるのか。






『ししょ…甚爾さんは私がまだ宮城にいた頃に呪術や体術を教えてくれた師匠です。あっちは否定してましたけど』


「師匠…」


『とは言っても、精々一週間ぐらいの付き合いで…まさか遠い親戚だったとは思わなかったですけど…』


「その事なんだけど…恵はその禪院甚爾の息子だよ」


『……………えっ』





情報が完結しないってこの状況のことを言うのか。
伏黒くんが…師匠の息子？？ あの人結婚してたの！？
ちょ、ナビこれマジの情報？




〖そうですよ。言っていませんでしたか？〗




初耳だよ！！





『てことはつまり、伏黒くんは私の遠い親戚…？』


「そ。真希とも親戚だね」


『…』




そう言えば前に禪院家で最強の相伝を持って生まれた子がいるって噂を聞いたことがあったけど…あれって伏黒くんの事だったのか。




「実は恵ってね、アイツ…禪院、じゃなくて伏黒甚爾に禪院家に売られそうになったんだよねー…ま、僕がなんとかして後見人になったんだけど」


『売っ………でも、多分それあの人からすると、それが伏黒くんにとって一番最善だと思ったんじゃないですかね』


「どうしてそう思うの？」


『私の反面教師から甚爾さんのこと凄い色々聞かされてて……呪力のない自分が酷い境遇で育ったから、呪力を持って、禪院家の相伝を持っているならマシな生活を送れるだろ、とか思って禪院家に言ったのかもしれません』


「…経験談？」


『私は自分から進んで地獄を選んだから少し違います。親は最後まで反対してたんで』


「そっか。ま、意外な意見を聞けて僕は満足したよ……あ、そうだ。憂太を海外に行かせようと思ってるんだけどなんて言えばいいと思う？」


『………ん？？』








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