▼Lv.26 ページ26
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ナビの指示、そしてスキルによって呪霊は殆ど消滅。
そして時が経つと呪霊は撤退……首謀者の指示か?
私は一度、東京の方から招集された頼れて凄い信頼の出来る大人 七海さんに駆け寄った。
『七海さん』
「神咒さん、そちらは」
『特級相当、ほぼ討伐完了しました』
「特級は本当にイカれていますね…ですがお疲れ様です。こちらは数名ほど犠牲者が出ました。そして撤退、ということは東京の方も終わったはずです」
『東京………あっ、そうだナビ!』
〖わかっています〗
『すみません七海さん、私一度東京に戻ります』
「今からどうやって、」
『スキル 瞬間移動』
私はスキルを使って京都から東京に向かった。
七海さんには悪いけど、説明頼みました。
瞬間移動した場所である東京校はほぼ半壊。
何があった…と言いたいところたけど、残穢的にここで憂太くんと夏油が戦ったって感じかな。
私は呪力を追って走って向かうと、一年生四人と包帯を外して美貌をさらけ出している五条先生がいた。
相変わらず顔だけはいいなあの先生。
『憂太くん、皆…っ』
「え、Aちゃん…!? 京都にいるんじゃ、」
『わ、なんか凄い泣いてる…私は術式で帰ってき………た…?』
「A…」
『り、か…ちゃん……?』
なんで……と思っていると、五条先生が簡単に説明してくれた。
そっか、…解呪が完了したんだ。
里香ちゃんは遂に解放されたのか。
「私と憂太の為に色んなこと我慢して頑張ってくれてありがとう。その気持ちが凄く嬉しかったよ」
『…うん、』
「A、笑って? 里香はAの笑った顔が大好きだよ」
『…』
私の頬に里香ちゃんの手が添えられて、何故かいつもは動かない表情筋が動いて数年ぶりにくしゃっと笑えた気がした。
涙が溢れそうなのを堪えて、解放された里香ちゃんを見つめると今度は里香ちゃんがにこりと笑った。
「里香はその笑顔が一番好き。A、私がいなくても憂太のことよろしくね。里香はずっと、応援してるよ」
『うん…うんっ…私、頑張るね』
「───バイバイ 元気でね。二人とも、あんまり早くこっちにきちゃダメだよ?」
「………うん」
『またね、里香ちゃん』
そして里香ちゃんは夕焼けの空を光のように儚く消えていった_____。
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夜空(プロフ) - 面白いっす。更新続けて欲しいです。 (2022年12月17日 9時) (レス) @page31 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
テン(プロフ) - 無敵貫通ってもしかして某聖杯探索物語だったりしますか((( (2022年2月14日 0時) (レス) @page12 id: 3710a3b12b (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - めちゃ面白いです!すごく好きす!更新頑張って! (2022年1月31日 22時) (レス) id: cc856e48b6 (このIDを非表示/違反報告)
夜四季 星羅(プロフ) - ナビのたまに出す可愛らしいところが大好きです!更新楽しみにしています! (2022年1月31日 18時) (レス) id: 24f70973da (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - ツバメさん» コメントありがとうございます。パパ黒は原作通り五条先生にやられたので出てきても回想くらいです。なのでリクエストにはお応えできません。本当にすみません (2022年1月31日 18時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2022年1月21日 11時