梵天首領専属ドライバー【東卍】

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『せ、専属…ですか？』


「そう」





両脇に居る二人は「ボスマジかよ」と信じられないような目をしている。
そして真ん中に座っているボスさんは「断るなよ」と圧をかけてくる。
こ、断ったらお前の脳天に梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)でもされるのか？？




『…分かりました。どの道私に拒否権はないと思いますので、ボスの命令に従います』


「ん」


『あ、でも今日みたいな運転は流石にもうしませんよ？ 今後はちゃんとスピード守って走るんで』


「お前…マジで今度こんな地獄みたいな運転したらスクラップだからな…」


『安心してください。私の騎乗スキルはA+なので』


「その騎乗スキルが一番安心できねぇ！！」




そして、ふらついた長髪さんとリンドーさん、別れ際に「またね」と言ったボスさんとお別れして私もこの車＿雪見っちゃ茶々丸号をもとの場所に戻す。
戻してから、私がここに来る時に乗ってきた愛車に乗り換えて自宅に戻る。


次の日、昨日のことをアブナイ単語や人名を変換してタカちゃん宅に集まったタカちゃんと八戒に伝えると初日早々運転していた車が追われた私に同情ではなく、長髪さんとリンドーさんに同情していた。
何故だ。




「お前よく訴えられなかったな…」


『社長が私のドラテクをお気に召したようだ』


「その社長大丈夫？？ イカれてるだろ」




まあ、ある意味イカれてますね。
これを本人の前で言ったら確実にぶっ殺されるだろうけど。

その時、ふととある写真が目に入った。





『……これ、』


「ん？ あぁ、東卍やってた時最後に撮った写真だな。気になるのか？」


『…いや、なんでもない！ ところで八戒、暇だったらこれから私とバイクに乗ってドライブしない？』


「タカちゃん、玲に殺される！！」


『喧嘩なら買うぞ』









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