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『で、三途が空を飛んでそれから…………あ、そう言えば最近面白いアニメ始まりましたよね!』
「いや、三途はどうなった!?!?」
黒髪さんが鋭いツッコミをしてきた。
お笑い芸人の相方になれそうだよ。あと顔めっちゃ好み。
三途は…三途は良い奴だったよ。
『それはそうと、下丸さんなんかさっきから凄い飛んだり跳ねたりしてますけど大丈夫ですか?』
「山道なので…それと一応ジープなので大丈夫なはずです」
「オイ、もし道でも外して崖から落ちたりでもしたらスクラップだからな!!」
『まず、皆仲良くスクラップなのでは??』
「黙ってろ玲!!」
なんでこのメンヘラとヤンデレを混ぜ合わせたようなピンクさんに名前呼ばれたんだろ…あ、さっきボスさんが言ってたからか。
あとなんか少し、懐かしい気がしたけど気の所為だろう。
それとピンクさん。人はそれをフラグと言うのです。
車がまたもや飛び跳ねて、地面に着いた瞬間崖が崩れた。
「『あ』」
車は横にズレ、重力に従いそのまま真っ逆さまに落ちていく。
「うおあぁぁぁ!!?!?」
「…おぉ………!」
「このドブ野郎が!! 何してやがんだ!!! テメェ後でスクラップだか……助けてダークライ!!!」
「(失神)」
車内の中は阿鼻叫喚。
さすがにこのまま真っ逆さまに落ちればみんな仲良くスクラップ♡なので何とかしなければ。
『失礼!』
私は失神している下丸さんを横に押して運転の主導権を私が握る。
ハンドルを握り、思いっきりアクセルを踏む。
『ふっ…!』
宙に浮いていた車は無事、崖の斜面につくことができ、落ちないよう勢いを落とさずそのまま崖を登っていく。
「お前、」
『このまま安全なところまで行きます。揺れますのでしっかり捕まったてください!』
神のごときテクニックで私は斜面を登りきり、凸凹な道を進んでいくと先にはもう道は無い。
「おい玲!! お前前見えてんのか!? その先もう道ねぇぞ!?」
『早駆けですね、ピンクさん!』
「お前の耳はクソでも詰まってんのか!? あと誰がピンクさんだ!!」
阿鼻叫喚の中、車は空を飛んだ。
後ろはピンクさんが泣き叫んでいるし、黒髪さんは「イザナ…俺そっちに逝くかも」と弱気になっている。
おい、オタクのボスを見ろ。ニコニコしてるぞ。
「あ"あ"あ"あ"!!」
「三途うるさい」
「すんません!!」
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リリナ(プロフ) - 続き楽しです (2022年2月2日 18時) (レス) @page14 id: 9cae32985f (このIDを非表示/違反報告)
ふらんそわ。 - 面白すぎて爆笑させて頂きました笑笑続き楽しみにしてます! (2021年12月19日 12時) (レス) id: 149dedba41 (このIDを非表示/違反報告)
むくろ(プロフ) - 夢主ちゃんモードレッド味があるー (2021年12月18日 0時) (レス) @page6 id: 174613f474 (このIDを非表示/違反報告)
夜那(プロフ) - ブラフマーストラはラーマくんの宝具じゃないですか? (2021年12月1日 8時) (レス) @page13 id: 11966a8a73 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 全部元ネタあるの好きですwwwwwwwww (2021年11月28日 19時) (レス) @page14 id: f3622d769a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作成日時:2021年10月18日 13時