某顔面国宝に転生したので死んだ目をしながら今日も頑張る【東卍】

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そして月日は流れ、今日はついに我が愛しの幼馴染みが出所する日。
出迎えに行きたかったのだが、ココイチ君が行って少し話をしてくるらしく、乾家でお留守番を任された。何でだ。


乾夫婦は共働きなので、出迎えることは出来ず、赤音ちゃんも学校があるので、放課後部活も特に予定がない私が乾家で待つこととなった。だから何で？？


普通に自宅でも良くないか？？
そう言ったのに、なぜか乾家の皆さん+ココイチ君に却下されて今に至る。


乾家は私にとって第二の実家みたいなものだが、少しだけソワソワする。
取り敢えず、帰ってきたら一発入れるのは確定だとして、他に何を言おうかな…と思っていると、玄関のドアが開かれる音がした。


私は慌てて立ち上がり、リビングのドアを開けると半年ぶりの青宗君がいた。




『青宗君……』


「美月…なんで家に」


『こ…』


「こ…？」


『このバカヤロー！！』





私の剣道で鍛え抜かれた腕力で青宗君の腹に一発いれる。
うめき声が聞こえたが知るか。
私はこれでも怒っているのだ。



諸々の事情は聞いているし、まだ中学生だから流されやすいのもわかる。
でも、昔から不良だからといって散々悪事に手を染めるなと言っていたのに結果的に呑まれてしまい、手を染めてしまった。





『こっちは、ずっと…心配してたんだよ…』


「…ごめん」


『青宗君のバカ。圧倒的バカ。そんな青宗君なんて、知らない』


「……」


『でも、凄い寂しかった。おかえり、青宗君』


「うん、ただいま。美月」






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『それはそうと、私。まだ、青宗君を悪の道に引きずり込んだ野郎を許してないんだけど、どんなやつか教えてくれる？ 海の藻屑にしてやるから』


「やめろ」





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