某顔面国宝に転生したので死んだ目をしながら今日も頑張る【東卍】

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「ほわぁ…！ お姫様だ！」


「本物のお姫様だぁ！」


『ん？？』




風邪も無事治り、それから少し経って遂に始まった夏休み初日。
コンビニで買ったアイスを食べながら公園のベンチに座っていると、なんかめっちゃ可愛い銀髪の姉妹に絡まれた。




「あ！ 目にお月様浮かんでる！」


「かぐや姫とか！？」


『え、えっと…』




な、なんて答えればいいんだろう。
目を輝かせて私を見ている子達に否定すべきか、それとも肯定すべきなのか…ど、どうする三条美月！！

あ、でもお姫様は分かる。
三日月フェイスで女とかもはや傾国の美女だよね。

私お姫様違うけど。




「ルナ！ マナ！」


『！』


「あ、お兄ちゃん！」




この姉妹の名前を呼んだ先には二人と同じように銀髪の男子が。
あ、前に武蔵神社で見た子だ。




「お前らなぁ、知らない人に声かけちゃダメだろ？」


「だって、お姫様が」


「お姫様？」




すると、バチッと私と彼の目が合った。
その瞬間銀髪くんは頬を赤く染めていたが、目を見開いていた。




「マイキっ、じゃなくてこの間の顔面国宝女子！」


『呼び方』




顔面国宝女子って…いや、わかるけども。
というか毎期とは？？

まあなんか焦ってたし、深く聞かないでおこう。
これぞ、大人な対応だ。




「あー…えっと、自己紹介しませんか…？」


『…うん。そうだね』







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