某顔面国宝に転生したので死んだ目をしながら今日も頑張る【東卍】

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卒業以来会っていなかった佐野くんは私を見るなり目を見開くと、すぐさまバッと逸らされた。
まあ昔からあーだったので、今は特に気にしていない。
心のHP残り1くらいだけど。




『卒業式以来だね』


「う…ウン。久しぶり」




佐野と三条。
佐野くんとは六年間同じクラスで、席は前後。
沢山話す、とまではいかないがボッチ仲間はずれ確定イベントでは必ず誘ってくれて、ありがたい記憶しかない。


君のおかげで一人にならなくてすんだ。
ありがとう。



『佐野くんはなんで神社に？』


「あー…えっと、ダチと集まる約束してんの」


『そうなんだ』


「……さ、三条は？」


『最近嫌なこと続いてるから、お願いしに』


「…嫌なこと？」



久しぶりに会った佐野くんに、つい最近までの事を話すと、真一郎さんと同じ深淵のような目が更に闇深くなって行く。
ど、どうした？？



「…そっか」


『私としては、面倒事さえ起きなければ万々歳だから。それじゃあまたね、佐野くん』


「…………ウン」




私は神社を降りて家に帰る。
降りている最中、刺青を入れた子やピアスを開けてる子、リーゼントや口元に傷がある子達に凄い見られ、その中に同小で四年の時に仲良くなった場地くんが居たので一応手を振っておいた。



『帰って録画してたアニメ見よっと』








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「……ンっだ、あのさっきの超絶美少女…本当に人間か？？」


「…あれ、所謂顔面国宝って奴だ…実在したんだな」


「言葉が出ねぇって、あー言うこと言うんだな」


「パーちんは、また一つ学んだのであった」


「って場地！ さっき手ぇ振られてたけど知り合い！？」


「あ！ 確かに！！」


「あー、うん。同小の友達。ンで、あそこで蹲って耳真っ赤にしてヘタレてるマイキーが惚れてるヤツ」


「「え」」



「っ〜〜〜〜！！」





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