某顔面国宝に転生したので死んだ目をしながら今日も頑張る【東卍】

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結果から言うと、青宗くんも赤音ちゃんも助かった。
青宗くんは顔に火傷を負い、赤音ちゃんは足と背中に。
赤音ちゃんは大量の煙を吸っていた為、未だ目は覚めていないが、後遺症は特に無く時期に目覚めるとのことだ。


命あって何よりだ。
怒られたけど。





「確かに赤音ちゃんを助けたのは偉いわ。さすが私の娘。でも、先生から習わなかったの？ 火事の中に入っちゃダメだって」


『うっ…』


「赤音ちゃんも青宗くんも助かって嬉しいけど……私達親にとっては美月が一番大切なの。もう、こんなことしないで」


『……うん、ごめんなさい』





お父さんからは頭をチョップされてからよく頑張ったと頭を撫でられた。
悪いことをしたけど、良いことをした。
矛盾した結果だが、今はそれでいい。





『…青宗くん、目大丈夫？』


「うん…俺は目だけだから。赤音程じゃない」


『…』




青宗くんのいる病室にて。
青宗くんの頭と左目沿いには包帯が巻かれいる。
火傷痕は轟くんやサボみたいな感じらしい。




「ココは…」


『赤音ちゃんのところ。でも、本当によかったぁ…危うく二人も大切な人を亡くすところだった』





親しい人が危機的状況に遭うのは前世を含め初めてだった。
私は家族や友人より早く死んだから、余計に怖かった。
置いて逝かれる気持ちなんて分かりたくもない。

酷いやつというのは自覚している。





『退院はいつ頃？』


「五日後だって」


『そっか…じゃあ、赤音ちゃんも目覚めて退院したらお祝いしよっか。ココイチくんも一緒にパーって』


「うん」






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