某顔面国宝に転生したので死んだ目をしながら今日も頑張る【東卍】

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私の名は三条美月。転生者である。
いや、自分で言っても銀河並の阿呆かと思うが事実なのだ。
確か、友達と会話しながら歩いていると空いていたマンホールに落下して死亡。



自分で言ってて悲しくなる。
なんだよ…マンホールに落ちて死ぬって。そんなのケータくんしか知らないよ…！！
笑いたきゃ笑えよ…と言えるくらい私の死因は阿呆みたいだった。



そして今世、私はとんでもねえ顔面国宝に転生していた。
………いやこれどう見ても三日月宗近の顔じゃねぇか。
私は激怒した。必ず私をこんな顔にしたであろう神に一発いれてやりたいと。



いや、別に三日月の顔は嫌いじゃない。寧ろ好きだ。
あの綺麗すぎる輪郭に瞳に映る月。
だけど、そんな綺麗すぎる顔は自分が成るんじゃなくて、見るのが好きなのにぃ…！！



しかもそれだけではない。
こんな顔をしていたら四方八方から変態に狙われる。
絶対に誘拐される…これは自意識過剰なのではなく、事実なのだ。



どうすればこの顔に生まれて尚且つ誘拐などされないか。
私は考えに考えた結論は＿＿＿






『そうか、死んだ目をすればいいのか』


「美月ちゃん、どーしたのぉ？」


『なんでもないよ』






保育園の同じ組である子に心配されたが、優しく返す。
そう、この世に絶望したかのような目をすれば誰も近寄らなくなるのでは無いか…！？
やだ、私ってば天才すぎる。



現にこの保育園には敵がいる。
まず担任。私の顔を見るなり鼻血を出してぶっ倒れた。
それ以降、私のことを凄い見つめて、たまにハァハァ言っている。怖すぎる。




前世の記憶持ちじゃなきゃ見逃しちゃうね。




後は男性の職員。
私を見る目がヤバい。いや、マジの通報案件。
だけど実害が無いから何も出来ない。



他にも居るが、思い出すだけでも鳥肌が立つのでここまでにしよう。
そして明日までには銀さんのような死んだ魚のような目をして、この世に絶望したかのような目をするんだ！







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