2.黙ってれば美人な幼なじみ【東卍】

▽悪いやつには制裁を ページ7

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Aは激怒した。必ず、かの邪智暴虐なるクソ野郎共に社会的制裁を下さねばと決意した。




『間に合えっ…！！』




私はめちゃくちゃ走った。
今日はパーの親友が吊るし上げられ、その彼女であり私の友達である子がレ×プされるからだ。


絶対に、あんな胸糞悪い出来事を止めなきゃいけない！！
友達の心と純潔を守らなければ…！！


暴行が起こる倉庫前につくと、中からは胸糞悪くなるような会話が聞こえてくる。
ごめん、もう少しだけ待ってて。


その前に警察に電話しないと。
子供の私一人でなんて流石に無理だ。




「«はい、１１０番警視庁です。事件ですか、事故ですか？»」


『っ、事件です。実は友達とその彼氏が不良に襲われてて…特に友達は強 姦されそうで…！』


「«わかりました。場所を聞いてもよろしいでしょうか？»」


『新宿区の───』




私は警察に話すと、すぐに動いてくれているとのことだ。………よし。
私はバンッと倉庫の扉を開けた。




『おい』


「あ？ お、すっげーマブい女が来たじゃねぇか…！ なんだァ？ 仲間に入れてほしいってか？」


「あ……Aちゃ……っ」



『っ…！』




友達は既に裸で、身体中が殴られたのか青紫くなっている。見るからにまだされていないようだが許せなかった。
私はすぐさま走り出して、友達に被さっている汚ぇ野郎を蹴飛ばした。




「ガッ…！！」


「なっ！？ テメッ、何しやがんだ！！」


『そんなのこっちの台詞だわクソ野郎共！！ 私の友達に手ぇ出しやがって……制裁を喰らわしてやる』




警察が来るまで、私は周りに群がっていた野郎共を薙ぎ倒した。
こちとら空手やってた身だぞ。たかが暴力振るってるヤツに負けるかよ。


伸びている不良を他所に私は友達に鞄の中に入れていたタオルケットを掛けてあげる。




『ごめん遅くなった……』


「Aちゃ、あ、あり、ありがと、うっ……こ、怖かったぁぁぁ」




泣きついてくる友達を抱きしめると外からサイレン音が聞こえてきた。
中に入ってくるなり凄い驚いた顔してた。





「君が通報してくれた子だね。あそこにいる不良は君が…？」


『私を襲ってきたので正当防衛をしたまでです』





嘘ついてもあっちが確実に悪いんだし、大丈夫っしょ。
後は、パーちんが怒りを抑えてくれるか、だな。







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