2.黙ってれば美人な幼なじみ【東卍】

▽天気予報はちゃんと見よう ページ17

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遂にやってきた8月3日。
いくらあの二人が仲直りしたって、納得してない奴らがいるはず。

特にぺーやんとかそうだろ。
念の為にリュックに止血道具を入れて武蔵神社の方に行く途中、雨が降ってきた。



『うっわ、最悪じゃん…』




まだ家からそんな離れてねーし、傘取りに行こうかなーと戻っているとタケミっちから電話が来た。
…なにかあったのか？



『はいこちら銀河アイドルの財前Aでっす☆』


「«あ、Aさん！！ 大変なんです！！»」


『！ 何があった』


「«実はキヨマサくんがドラケンくんを…！！ しかも愛美愛主と繋がってるっぽくて»」


『っ…！ わかった、今すぐそっち向かう。出来るだけ東卍の隊長に話しとけ』


「«わかりました…！»」




チッ…キヨマサか。
前に東卍の名前使って喧嘩賭博をやってたって言う….…でもなんでソイツが？


マンジローにボコられたとは聞いたが………その報復でか？
さっきのタケミっちの話だとキヨマサ一派と愛美愛主が手を組んでる………けど、キヨマサ一派と組んで何になる…誰かが裏で糸引いてるのか、どうなのか。


いやそれよりも先に神社に向かうか。
私は雨の中走って向かうと聞き覚えのある音がした。




『っマンジロー！！』


「！ A！！」



マンジローは私の声に気がついて急停車する。



「悪いけどA、俺これから神社に」


『私も連れてって』


「！」


『お願い』


「…………わかった。俺の後ろに乗って」


『ありがとう』





私はマンジローの後ろに乗って腰に手を回す。
ここでマンジローが通らなかったら危なかった。





「でもなんでAも神社に？ 祭り、ってわけじゃなさそーだけど」


『さっき、タケミっちから電話が来た』


「は」


『それで、タケミっちが言うにはキヨマサ一派と愛美愛主が手を組んでるっぽくて、ドラチンを殺そうとしてるらしい』


「………なるほどな。A、今からぶっ飛ばすからさっきより強く捕まってて」


『あいあいさぁ！』







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