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その後、泣き止んだ私は鶴蝶くんに家まで送ると言われた。
今いる場所から現在住んでいる家まで徒歩で行ける距離なので、鶴蝶くんと並んで歩いている。
このシチュエーションだけでも顔に熱が集まってくる。
私の心臓がキャパを迎えそうだ。
『……ねえ、鶴蝶くんは反社、なんだよね』
「……」
その無言は肯定と受け取る。
まず、銃持って向けられたら分かるけども…そっか、反社なのか。
「……怖くないのか？」
『え？』
「…その、反社だから」
鶴蝶はそっぽを向きながら弱々しい声で私に言ってきた。
反社が怖くないのか、か。
『確かに怖いよ』
「…っ」
『でもね、それが鶴蝶くんが決めて進んだ道なら私は何も言わない。反社だとしても、鶴蝶くんは鶴蝶くんだから』
鶴蝶くんは私の言葉に目を見開いていた。
自分で言ってかなりイカれてる返答だと思う。
だからあの人に「君って見た目と反して結構イカれてるよね」なんて言われるんだ。
「そうか…Aにとって俺は俺か」
『うん』
「…ありがとう」
私は少し目を閉じる。
たとえ鶴蝶くんが反社でも、私は鶴蝶くんの事がずっと好きだから…タケミチに言ったらドヤされるかな。
「Aは今何してるんだ？」
『私は看護師だよ』
「…似合ってる職業だな」
『ありがとう…昔、よくタケミチと鶴蝶くんが年上相手に喧嘩して凄い怪我してたから、いつか私が傷を治してあげたいなって思って看護師になったの』
あの頃が懐かしい。
よく二人して喧嘩して、毎回怪我して帰ってくる日々。
幼いながらに寿命が縮みそうだったなあ。
「俺とタケミチが怪我して帰ると、毎回泣きそうな顔してたもんな」
『当たり前だよ！ 見てるこっちの方が痛くなってくるし…』
「懐かしいな…」
ふと見上げて鶴蝶くんを見ると少しだけ笑っていた。
その笑みを見るだけで胸が苦しくなる。
『あ、ここだよ』
「…！ 結構いい所に住んでるんだな」
『これでも看護師だからね。稼いでるんだよー』
あー…折角鶴蝶くんと会えたのに…
この機会を逃したら、もう会えないかもしれない。
連絡先だけでも…！
「A」
『どうしたの？』
「連絡先、交換しないか？」
『へけ』
「へけ？」
『あ、うん！ するする！！』
私はスマホを取り出して鶴蝶くんと連絡先を交換する。
「またな、A」
『う、うん。またね』
ヤバい、幸せ死する。
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うさ - 鶴蝶大好きなので作品様に出会えて嬉しいです！もっと鶴蝶夢が増えたらいいな〜と思います (2月16日 6時) (
レス) @page6 id: f5f3f838b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるりんちょ - 鶴蝶推しなので尊死Ω＼ζ°)ﾁｰﾝしましたw (6月9日 17時) (レス) @page25 id: 9ac05528fb (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公の温厚で一途な所が乙骨家の血感じて好きです。個人的に五条さんとの初対面エピソード読んでみたいと思いました。今後も執筆応援しております。 (2021年12月27日 14時) (レス) @page28 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - わぁぁぁぁ！完結おめでとうございます！めちゃ面白かったです！ありがとうございました！！ (2021年10月23日 13時) (レス) @page26 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…！！ 完結おめでとうございます、滅茶苦茶素敵でした…!! 特にクロスオーバー物という点もあり、とても楽しんで読ませて頂きました(´˘`＊) これからも応援しております、頑張って下さい(*ˊˋ*) (2021年10月23日 4時) (レス) @page27 id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄里
| 作成日時：2021年9月12日 14時
