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ある日の病院からの帰り道。
私は新しいタオルを買って結構ウキウキしていた。
触り心地が凄い気持ちいらしく、仕事帰りに奈々と一緒に買ったのだ。
早く使いたいなー、と思っているとマンション近くの路地の方から呻き声が聞こえてきた。
路地はこの間の一件で怖くなったが、もし発作とかが起きていたら大変だ。
私は路地を歩いていくと見覚えのある人がいた。
『か、鶴蝶くん！？』
「っ……A、」
私は倒れている鶴蝶くんに近づき、触れると手には赤い液体─血がついてしまった。
腹部に穴が空いている。多分撃たれたんだ。
『今止血するから、少しだけ我慢してね』
私は鶴蝶くんの服を脱がすと先程丁度買ったタオルを袋から出して止血をする。
そしていつも持ち歩いている簡単な治療道具が入っているポーチから包帯を出す。
そして止血すると私は安堵した。
血もそんなに流れてないから、大丈夫。
本来なら病院に連れていく方が良いんだろうけど鶴蝶くんは反社だ。
しかも……あの梵天。
心臓部位にあった梵天の刺青…いや、それよりも。
『放置なんて出来ないから…家まで連れていこう』
頑張れ私。好きな人がこんな目にあってるんだ。
私は鶴蝶くんの腕を肩に回して立ち上がる。
やっぱり体格差があるから重い…本来ならあと二人ほど居れば運べるけど無理だ。
「…、すまないA…」
『鶴蝶くん、無理に喋らなくてもいいよ…近いから今から私の家に行くんだけど、歩ける？』
「そのくらいなら大丈夫だ…」
そういう鶴蝶くんにこくりと頷き、人目が少ない方を通る。
今は夜だからそんなに歩いている人もいないし、元々車通りが少ない場所だから特に何も無かった。
そしてマンションに入ってエレベーターのボタンを押し私の部屋がある階まで上がる。
『鶴蝶くん…？』
「……っ」
顔が赤い。手を額に当てると熱かった。
熱が出てる…早く横にしないと。
『…待ってて。もうすぐだから』
チーン、とエレベーターの到着音が鳴り私はエレベーターを降りる。
降りてすぐに出来るだけ早く私の部屋に行き、中に入った。
中に入ると靴を脱がせてそのまま私の寝室に寝かせる。
取り敢えず先程もう一度着せた服を脱がし、苦しくならないようにベルトだけ外す。
それからテキパキと病院で仕事をするように動き、鶴蝶くんの包帯を変え、冷えピタを張り替えるなどをしてその日は終わった。
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うさ - 鶴蝶大好きなので作品様に出会えて嬉しいです！もっと鶴蝶夢が増えたらいいな〜と思います (2月16日 6時) (
レス) @page6 id: f5f3f838b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるりんちょ - 鶴蝶推しなので尊死Ω＼ζ°)ﾁｰﾝしましたw (6月9日 17時) (レス) @page25 id: 9ac05528fb (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公の温厚で一途な所が乙骨家の血感じて好きです。個人的に五条さんとの初対面エピソード読んでみたいと思いました。今後も執筆応援しております。 (2021年12月27日 14時) (レス) @page28 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - わぁぁぁぁ！完結おめでとうございます！めちゃ面白かったです！ありがとうございました！！ (2021年10月23日 13時) (レス) @page26 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…！！ 完結おめでとうございます、滅茶苦茶素敵でした…!! 特にクロスオーバー物という点もあり、とても楽しんで読ませて頂きました(´˘`＊) これからも応援しております、頑張って下さい(*ˊˋ*) (2021年10月23日 4時) (レス) @page27 id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄里
| 作成日時：2021年9月12日 14時
