*_10 ページ10
.
そして待ちに待った休日。
私はいつもあまりしないお洒落をして待ち合わせ場所に向かった。
嬉しいけども、緊張する。
鶴蝶くんまだかなー、と思いながら待っていると突然声をかけられた。
「おねーさん一人?」
『え?』
見上げると背の高い男性三人が私を見下ろしていた。
これは、いわゆるナンパというやつか?
面倒くさいのに捕まったなー…。
『いえ、待ち合わせしてて…』
「えー? 待ち合わせしてるやつよりも俺たちと遊ぼーよ」
『ちょっ、腕掴まないでください…!』
力強く掴まれた為、腕が痛い。誰か……!
その時、男性の手首がつかまれた。
「あ?」
「ちょっと君たち? 僕の子に何してるの?」
横を振り向くと白髪にサングラスを掛けた物凄いイケメン…親戚の五条悟さんがいた。
皆が皆この人に目が向いている。
「この子にナンパするなら、僕ぐらいになってもらわないと困るねえ」
「っ男待ちかよ」
そう言って男性達は去っていった。
そして私は助けてもらった彼の方を向いた。
『あの、悟さん。助けて下さりありがとうございました』
「いーよいーよ。僕の可愛い親戚が困ってたんだし」
『でもどうしてここに…?』
私が首を傾げると悟さんは少し離れたところに指さした。
そこには従弟の憂太くんと、その関係で知り合った真希ちゃん、棘くん、パンダくんがいた。
私と視線が会うと憂太くんが手を振り返してきた。うん、可愛い。
『任務ですか?』
「そ。現地まで歩いて向かってたら思ったら君がナンパされてた。いやー憂太止めるのが大変だったよー」
『憂太くんを?』
「それはもう。あの3人が止めてくれてたけど」
『?』
温厚な憂太くんに一体何が…??
『……』
「ん? 僕の目みてどうしたの? 惚れちゃった?」
『いや…悟さん人間性がアレなんで惚れはしないですけど…やっぱり、目がすごい綺麗だなって』
「落としてから上げるのやめて、胸に刺さるけど褒められると照れちゃう」
すると悟さんが私に耳打ちをしてきた。
「…この間の彼、堅気じゃないよ」
『どうして…』
「たまたま前に見ちゃっただけ…で、どうなの?」
『…わかってます。それは再会した時から……でも、それでも、私は彼が好きなんです…ずっと、昔から』
「……従姉弟揃ってイカれてるね」
『失礼ですね、純愛ですよ』
「そういうところがイカれてるんだけどなー」
.
1022人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさ - 鶴蝶大好きなので作品様に出会えて嬉しいです!もっと鶴蝶夢が増えたらいいな〜と思います (2月16日 6時) (レス) @page6 id: f5f3f838b8 (このIDを非表示/違反報告)
はるりんちょ - 鶴蝶推しなので尊死Ω\ζ°)チーンしましたw (6月9日 17時) (レス) @page25 id: 9ac05528fb (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 完結おめでとうございます!主人公の温厚で一途な所が乙骨家の血感じて好きです。個人的に五条さんとの初対面エピソード読んでみたいと思いました。今後も執筆応援しております。 (2021年12月27日 14時) (レス) @page28 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
海百合クラゲ(プロフ) - わぁぁぁぁ!完結おめでとうございます!めちゃ面白かったです!ありがとうございました!! (2021年10月23日 13時) (レス) @page26 id: a38a157b30 (このIDを非表示/違反報告)
43 −ヨミ−(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…!! 完結おめでとうございます、滅茶苦茶素敵でした…!! 特にクロスオーバー物という点もあり、とても楽しんで読ませて頂きました(´˘`*) これからも応援しております、頑張って下さい(*ˊˋ*) (2021年10月23日 4時) (レス) @page27 id: 1d67640196 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雄里 | 作成日時:2021年9月12日 14時