2.Wエースの上司様【名探偵コナン】

─姉妹の再会─ ページ8

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俺は病院で全治一週間の怪我だと診断されたが、それどころじゃなかった。
使い始めて二日目の携帯が木っ端微塵になったこと？ うん、あれはかなり精神にキた。


その日一日ずっとボーッとしてて、後輩達にめっちゃ心配された。
ごめん。先輩現実逃避してただけだから。


携帯の話は置いておきたくないが、置いといて…俺あの時哀ちゃんに「生きて明美に会わせる」とか言っちゃった。


俺、哀ちゃんの正体知らない設定なのにやらかしました。
もうっ！ 俺のあほんだら！！ たまにうっかり口滑らせるのが貴方の悪い癖よ、と姉からいつも言われていたのに…！！



『ということで明美を妹(ミニ)に会わせたいんだが、いいか？』


「「ちょっと待ってください！！」」


『おろ？』



本日、家にお見舞いに来てくれた幼なじみコンビにそう伝えるとツっこまれた。
うん、それが普通の反応だ。すまんね。



「姉妹の再会と言うのは俺も賛成なんですが…え、えーと…整理しますとシェリーこと、宮野志保は小さくなっている、と？？」


『ああ』


「いやいやいや。人間が小さくなるとか漫画かよ…！」



うん。漫画だね。
漫画だから日本に黒の組織とかいう中二病犯罪組織が存在してんです。


さすがにこんなメタ発言言えないけど。



「どうして、灰原哀という少女が宮野志保だと？」


『目がエレーナさんに似てるし、何より前に明美から見せてもらった写真で』


「なるほど……ですが、灰原哀が宮野志保では無かった場合は…？」


『いや、それは有り得ない』


「「……」」


俺はすぐに否定した。
そんなに疑うんなら、公安お得意の違法捜査で灰原哀の指紋を取ってみて確認してみたっていい。



「どうして、」


『とある個人的な協力者の情報だからな』






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