2.Wエースの上司様【名探偵コナン】

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『エミリオ・バレッティか…』





イタリアから来た日本でも人気である歌手。
彼の声を聞いた時、すぐに入野自由さんだって分かった。


くそう…！ イケメンはやっぱりイケボなのかよ！！
まあいくら嫉妬しても、俺のフツメンとフツボは変えられん()



まあそんな彼よりも、昨日の怪盗キッドについてだ。
昨夜怪盗キッドは予告状を送って、盗みを働いたが本来トランプ銃を使う彼が本物の銃を発砲。



つまり、彼は怪盗キッドではなくルパン三世＿！！
うあぁぁあ！！ 俺、こんなにも名探偵コナンの世界に生まれて良かったと思えたことない！！



ありがとうございます。ありがとうございます！！
生ルパン一味まじ見たい。あ、待って。



てことは俺、次元大介と峰不二子(最推し)と同じ世界で同じ空気吸ってんの？？
ぇ…しんじゃうぅ()





「あれ、お兄様。エミリオ知ってるの？」


『いや、知らないんだ…でも声聞いた時カッコイイなって』


「顔じゃないんだー…まあ確かに声もカッコイイわよねー。正直言ってお兄様の声の方が好きだけどね！」


『ありがとな』





俺はそう言って園子の頭を撫でる。
ありがと…こんな俺の声を好きって言ってくれて…。




来世は中村悠一か、杉田智和の声にしてくださーい！！
そんなわけで本日俺は姉に呼ばれて鈴木邸に訪れている。



ひぇ…相変わらず広い豪邸…俺今世で初めてメイドや執事みたもん。金持ち怖い(※実家金持ち)




「あ、そうだ！ お兄様もエミリオに会いにいかない？」


『彼にか？』


「えぇ！ 我が鈴木財閥のコネクションがあれば、本人にだって簡単に会えるのよ！」




オーッホッホッホ！、と高笑いをする園子。
さすが鈴木財閥…半端ねぇな。


それよか、歴史で財閥って本来解体されてなかったっけ。
……あんま考えないようにしよ。




『俺、別に彼のファンって訳でもないし…それに仕事があるんでね』


「あー…そうよね。お兄様警視だもんね」


『そういうことだ。なら、蘭ちゃんや、コナン君を誘ったらどうだ？』


「うん！ そうしてみる〜。ところでお兄様、今日はどうして我が家に？」


『あー…姉さんに見合い話出されてさ』


「お兄様モテるのに彼女作ったことないものね」





モテたことねぇよ。
まあ、今世では結婚願望無いし一生独身貴族でいいな。




『ハハ…そういう園子は、えっと…京極真くん？とはどうなんだ？』


「真さん？ 真さんはね────…」



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