非日常は続くよ、どこまでも ページ31
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『こらー、規制線から出なさーい』
「げっ、一ノ瀬警部…」
『げっ、とはなんだね江戸川君』
最近、よく新聞記事に乗っていた工藤君が大人しくなったかと思えば元刑事で今は探偵を毛利小五郎さんや工藤君似の江戸川コナン君率いる少年探偵団が現れた。(メンバーである三人から江戸川君は子分らしい)
毛利さんに関してはまあ、いいだろう。ちゃんと免許を持ち、成人しているし警察の知識もある人だ。
だけど、彼らは違う。
「えー」
『保護者呼ぶから出た出た』
「オレたち少年探偵団だぞ!」
『関係ありません。免許も持ってない、その上子供である君達を例え第一発見者であろうとこの中には入れません』
「目暮警部や高木刑事だったら捜査に協力してもいいって」
『私は目暮班の人物じゃないし、今回の事件の捜査のリーダーなので無駄でーす』
あの人も本当に何やってんだよ。立場剥奪されたら奥さん泣くぞ。
佐藤ちゃん、目暮班の男共に一発喝いれてやってくれないかな。
『キツいことを言うけど、私達は仕事で事件を調査しているの。資格も何もない、ただの子供が仕事の邪魔をするのはいけないことだよ。それにさ、こんな血だらけの生臭い現場に居て楽しいの? 人の憎悪が行き交う場所に居たいの? 』
「それは…」
『それに、君達を現場に入れたことにより私達は上の立場の人達から怒られることになるし、一般人の、しかも子供を入れたことで処分されて職を失うかもしれない。君達のわがままを聞いて、退職になったら君たちは責任が取れるの? これは我々が任された仕事であり、君達がでしゃばる所じゃないんだよ』
工藤君だってそうだ。
彼の場合、あと一二年すれば資格や免許取れるんだから少しは我慢したらいいのに。
そのうち痛い目みるぞ、彼。
『君達の探偵や捜査に憧れるというのは否定しないし、好奇心旺盛なのはいい事だけど相手のことも考えて行動しなさい。わかった?』
「「はーい……」」
『我々日本警察は探偵に頼らなくとも、一人一人が優秀だから大丈夫。ほら、右向けー右! 松田君、彼らを保護者の所に。事情聴取も終わったから、こんな場所から遠ざけて』
「おう」
おら、行くぞガキ共、と江戸川君達を送っていく松田君。
まあ、確かに彼らが探偵とか事件とかに興味を持っちゃうお年頃なのは分かる。
私だって、悪の組織の悪事を暴き、社会的鉄槌を下してやるーとか言ってたから。
懐かしき幼少期の思い出。
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月見(プロフ) - Yuriさん» 絵柄神ってますもんね!! (4月30日 19時) (レス) id: a8d5a980d3 (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - 月見さん» 天野先生が好きで連載当初から大好きです (4月29日 17時) (レス) @page33 id: dfb9ab75d1 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 作者様ロン好きなんですか!? (4月28日 11時) (レス) @page33 id: a8d5a980d3 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん(旧もこ)(プロフ) - 私名探偵コナンのキャラほぼ全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです!出来たら全員(新一、平次、快斗、警察組、赤井、黒の組織達にも)に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください!誰も氏なないでほしいです。 (4月26日 7時) (レス) @page26 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - めっちゃ笑いました!更新楽しみにしてます! (5月13日 11時) (レス) @page32 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Yuri | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2021年5月2日 1時