後輩に貢がれた【乙骨憂太】

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今日も今日とて私は教室でぼっちだった。
秤…綺羅羅だけでも置いていってよ。
仲を裂く真似はしないけどこちとら一人で寂しいんです。寂しんぼだぞ。


机に額をつけて「はぁー」とため息をついていると廊下の方から走ってくる音が聞こえてきた。
補助監督の人かなーと思っていると、教室のドアが開き白が目に入る。




「失礼します」



『あれ、乙骨？ どうしたの？』



「Aさん…！ あの、放課後って暇ですか？」




おい、それは今ぼっちの私への当て付けか？ とは別に思わない。
乙骨は生徒の中でイカれ具合は特級だけど、人としては誰よりも良心的だから。
仲間には。




『うん、特に任務とかはないから暇だよ。どうして？』



「良かった…！ なら今日の放課後都心の方に行きませんか？」



『都心に？ 他の一年は？』



「皆任務だったり、先生に呼ばれてたりで……これを機にAさんともっと仲良く出来たらな、って」



『………これがたらしってやつか』



「え？」




この間の百万円騒動を忘れそうになる。
金を返すか返さないかで乙骨と争ったのは記憶に新しい。
なんでそこまで私に貢ごうとするの君？？




『いいよ。行こうか』



「本当ですか！？」



『なんで誘った側が驚いてるの。私もあまり乙骨のこと知らないから互いに仲良くなろっか』



「はい！」









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