後輩に貢がれた【乙骨憂太】

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『一年共ぉぉぉぉぉ！！！』



「うおっ、Aじゃん。どうしたんだよ奇声あげて。遂に奇行種にでもなったのか？」



『パンダって、頑張れば食べれるらしいよ』



「やだケダモノ！！」



「ケダモノ(獣)はパンダの方だろ。てか、前にもそのやり取りやってなかったか？」



「サムギョプサル」



『なんて？？』




取り敢えず私は逃げるを選択した。
乙骨には悪いけど、二年の教室に残して私は多分、きっと、いや絶対に頼れるであろう他の一年に二回目の突撃☆頼れる一年ズ(乙骨抜き)をかました。




「どうしたんだよAさん、顔真っ赤にして。熱でもあるのか？」



「いや、待て真希。これは───」



『た…』



「「た？」」



『たすけてください……』




私は後輩にお父様より賜れし土下座の極意★を披露した。
先生は論外、同期は頼れない。残るは可愛い後輩達だけなんだ…！！




「家でも稀に見ないスゲー綺麗な土下座だな」



「なんか微かに光って見える」



「しゃけしゃけしゃーけしゃけ……」



『いや、土下座の感想を言ってないでマジで助けて。あと棘はポケモンの鳴き声みたいに言わないで』




先輩からの一生のお願い。
多分これからも何回か使うであろう一生のお願いを一年達に使う。
二人と熊猫畜生は面倒くさそうにしながらもお願いを聞いてくれた。




「で、何があったんだ？」



『じ、実はですね…』




私は簡単にことの経緯を説明する。
なんか惚気みたいで恥ずかしかったが、仕方ない。
他人に言った方がスッキリする……はずだから。





『───という訳です』



「ハイ、かいさーん」



『待って待って♡』




先輩を見捨てないで。
私は泣いてないけどパンダに泣きついた。




「オレ、パンダ。ニンゲンノコトバワカラナイ」



『嘘つくな』



「いつも推しに言ってるみたいに好きだって言えば解決だろ」



『そんな簡単に言えたら苦労しないッッ！！』



「枝豆」



『え？ それは私と乙骨の問題だから頑張れ…？ 棘、先輩を突き放すの？』



「しゃけ」



『そこはおかかだろ』




ま、あとは二人で頑張れよーと言って一年達は去っていった。
嘘だろ。






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「あーあ、遂に愛さ(呪わ)れちまったな、Aさん」



「ま、ここは温かく見守っておくとしよう」



「ツナマヨ」






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