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ごじょせんの言葉が頭から離れず、休み時間中ボーーっと天井を見ていた。
乙骨のことをどう思ってるのか。
改めて、今までの乙骨の行動を思い出す。
いつも私を優先してくれたり、優しく接したりもして、それで─────
「いえ…Aさんの可愛い寝顔見れたので」
「僕の大切な人になにしてるんですか」
「……Aさん、可愛いから…心配なんです」
『っ〜〜!!』
私はガンッと机に頭を打つ。
何これ何これ。
思い出しただけ、だと言うのに心臓がバクバクと鳴る。
こんな気持ち私知らない──とか言える少女漫画のヒロインじゃないので、私は自覚する。
『…すき、なんだ』
「何がですか?」
『え…? あ、わっ!!』
「っ危ない…!」
突然現れた乙骨にびっくりして、私は椅子ごとう後ろにひっくり返りそうになった。
だけど、乙骨によって私は倒れることなく、乙骨に支えられてなんとか無事だった。
「っ大丈夫ですか、Aさん」
『ひゃ、ひゃい……ダイジョウブ、デス』
やっ、やらかしたぁぁぁ〜!
もうやだ…穴があったら入りたい。
それかもう貝になりたい。
私は今絶対に顔が赤くなってる。
消えたい…消えたい…
恥ずかしくて顔を覆っていた手を退かすとドアップの乙骨が目に入る。
ほっ…本当に垢抜けたなお前!!
『たすけてくれて、ありがとう…』
「無事なら良かったです。ところで、何が好きなんですか?」
『エ°』
ヤッッッッベ。
一番聞かれてほしくない人物に私の呟きが聞かれていた。
お、落ち着け金成A。私の気持ちが乙骨に気付かれた訳じゃない。
そもそも彼には里香が居るからいるから一生叶わない。
『え、えっと…そう! 新しい推しキャラが出来て──…』
「Aさん」
『っ…!』
乙骨に手を取られて、ジッと目を見つめられる。
「好きなキャラよりも…もっと、僕のことを見てくれませんか…?」
『……………??』
ヤバい、キャパオーバーする。
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馬鹿です - なんか見たことあるアニメのやつ使ってたらこれ○○やん(司馬達也じゃん)とかなる (2022年2月16日 19時) (レス) @page36 id: ce6d71be85 (このIDを非表示/違反報告)
魅恵 - 写輪眼ンンンン!!!!うちは最強!うちは最強! (2022年1月20日 0時) (レス) @page16 id: f88eff04dc (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - まりもさん» ヲタクであり、重度の課金厨のキャラを書いてみたかったので…! これからも更新頑張ります! (2022年1月17日 18時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - すっごく面白いです!!夢主ちゃんは、あの方と同じくらいの課金厨なんですね笑笑これからも更新頑張ってください!! (2022年1月16日 18時) (レス) id: afd777ef20 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬雄里(プロフ) - チェシャさん» コメントありがとうございます!! 夢主の推しキャラは大体私の推しキャラでなってるので同士がいて良かったです!更新頑張ります! (2022年1月16日 4時) (レス) id: fd01452b84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雄里 | 作者ホームページ:https://twitter.com/Yuri_Asum
作成日時:2022年1月5日 5時