後輩に貢がれた【乙骨憂太】

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かなり酷い自己紹介をされて、乙骨から少し距離を取られていたものの、話しかければビビりながらも返事もしてくれるし、話もしてくれる。
周りにはあんまりいなかったタイプだな。




『乙骨って確か私達と同い年なんでしょ？』



「あ、そう…ですね。前の学校でイザコザがあってから高専に来たので…一から学ぶってことで」



「それ、ロッカー詰め込み事件でしょ〜？」



「う“」



『綺羅羅さん、傷をえぐるのはやめよ？？』




この学校、年齢と学年が合わない人多いな。


綺羅羅の言った通り、私達はごじょせんから「実はね〜、前居た学校の同級生を掃除用具ロッカーに詰め込んだんだよね〜」と軽い感じで聞かされていた。
そんな物騒なことを軽い感じで言わないでほしい。




『同い年なら敬語は使わなくていいよ？』



「いやっ、それはちょっと……年齢が同じでも学年的にも呪術師的にも先輩なんで」



『…そっか。あ、でも私の事は名前でいいよ。苗字で呼ばれるのあんまり慣れてないからさ』



「私も綺羅羅でいいよぉ」



「わ、わかりました……あの、ところで交流会ってなんですか？」



「……ん？」



『は？？』



私と綺羅羅は秤と喋っているごじょせんに視線を向ける。
会話が聞こえていなかったのか、視線に気が付いただけでこちらに手を振ってくる。


こ、この適当教師…！！




「なにも知らなくてすみません…」



『え、えっとー…これに関しては乙骨何も悪くないから謝らないで。この世の全ての悪そのものであるごじょせんが悪いから』



「Aー聞こえてるよー。誰がこの世の全ての悪だってー？」



『やべっ、聞かれてた。取り敢えず交流会についてだね。
東京校、京都校。それぞれの学長が提案した勝負方法を一日ずつ二日間かけて行う。
まあ、これは建前で初日が団体戦、二日目が個人戦と毎年決まってるんだよ』



「た、戦うんですか！？」



「殺す以外なら何してもいい呪術合戦だからねぇ」



「 」




あ、乙骨が絶句してる。
こういうのはもっと前に言っとけよごじょせん。




「おい、来たぞ」



「『！』」







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